前記事↓
現れたメンバー達
後日、仕事終わりにYに呼び出されます。
今後の方針について説明をするとのこと。
集合場所はチェーンの居酒屋の個室。
そこには私とYさんを除いて3人いました。計5名。
切長目でお姉さん系美人S
可愛い系のバラドルっぽいU
短髪で九州男児のようなイケメンR
このRはYとは幼馴染で同時期に参加したそうで、今後Rはサブとして私のバックアップを担当する。とのことでした。
そして、残りの二人の女性はすでに担当する仕事を持っており、話の内容から察するにYより階級が一つ上の先輩に当たる人物達でした。
Sは聞き上手で話を回し、Uが盛り上げるといいうような役割が出来ており、全員タメ口で話していますが、SとUの二人があくまで中心という序列がありました。
話の内容としては自己紹介と、それぞれの夢、今どれだけ充実しているか。
そして女性2名に過剰なまでに褒められました。
S「本当賢いよね、Yが連れてくるのもわかる!」
U「見た目も良いし、実はモテるタイプでしょー!!私フリーなんだけど☆」
S「真面目で誠実だから、絶対成功するよ。一緒に頑張ろう⤴」
U「君みたいな人が夢を追いかけれたら、もっと素晴らしい人生になるよ!私も最初本当ダメでさぁ・・・」
Y「おいおい、おれも褒めてくれよ~、頑張ってんのに」
S&U「あんたはまず、彼女の一人でも作ってみなさいよ~!ご無沙汰なんでしょ笑」
と、いうような感じで、正直気分は良かったのですが【なるほどこうやって特別感を演出するのか】という感情が強く、乗せられすぎないように関係性を探り、観察を続けました。
Yは「いや〜楽しいねぇ!、彼女らはどんどん実績残してレベルアップしてるから俺らも頑張ろう!」と常にニコニコしていました。
ちなみにこの時、Yさんの本業は保育士、Rはパティシエ、SとUは不動産関係と判明しました。
楽しげな時間が過ぎ、Yからは「次連絡するからこの日を空けといてくれ」と言われ、その日はお開きになり全員で駅に向かいます。
そして、駅で全員がそれぞれの搭乗口に向かい別れる時でした。
U「あれっ?もしかして帰り一緒?」
私とUが帰りの方向が同じで乗る電車も同じだったのです。
ああ、そうなんだ位に思ったのですが、なぜか空気がピリついています。
Rは目をそらし別の方向を向いており、YとSはわざとらしく雑談を始めました。そして、UがYに一瞬目配せしたのを私は見逃しませんでした。
電車に乗ると私とUは隣同士で吊り革を握っています。
Uとは他愛のない会話を交わし終始和やかなのですが、どこか落ち着かない様子で、周りを見て常にキョロキョロしスマホをチェックしています。
U「次の駅で降りるの?ふーん、私は二つ先の駅だからここで解散だね☆どんどんレベルアップして人生良くしていこう!」
私は改札を下り自宅に帰ってからも、先ほどの違和感の正体を考えましたが、どうしても答えは出ませんでした。
そして、数日後Yから連絡が来ます。
「三〇〇屋の貸しスペースで、人集めてパーティを開くから手伝いで参加して欲しい」
ネットワークビジネスに勧誘された話【潜入レポ】Vol.4へ続く