ウマ娘プリティダービー ROAD TO THE TOP とは・・・
ナリタトップロードを主役としたソーシャルゲームであるウマ娘と競馬史実を元にした
ぱかチューブっ! - YouTubeにて配信されている4話構成アニメ。
ですが、
私はアドマイヤベガ推しであり、ホームは固定、チャンミでは毎回出走メンバーに入れています。
最終直線でまくって来る姿や、ギャンブル性の高い脚質とスキル構成、造形の可愛さはもちろんなのですが、育成ストーリーを見終わった時完全に心を奪われました。
正直、このアニメがここまでしっかりと主役ではないアドマイヤベガについて深入りするとは思っていませんでした。
なので、今回はアニメを踏まえてアドマイヤベガの育成ストーリーと双子の妹について、キャラの特異性、魅力について書いていきたいと思います。
※実馬、史実についての言及あり。
※アニメ本編、育成ストーリーのネタバレあり。
モチーフとなった実馬について
まず始めにですが、ROAD TO THE TOP(以後RTTT)本編でのアドマイヤベガのストーリーはある程度アプリの育成ストーリーに沿っています。展開もアドマイヤベガの葛藤も同様です。
このアニメを観て、初めてアドマイヤベガのことを詳しく知ったという方は「なんでこんなに自罰的で重たいストーリーなの?」と感じると思います。
アドマイヤベガの根本に関わるものは何か。
それは、生まれなかった双子の妹の存在にあります。
競走馬の双子
競走馬、サラブレッドにおいて受胎した牝馬の中に二つの命が宿ることはまれにありますが、一般的な考え方として双子は出産自体が難しく、双子の片方は上手く育たない、競走馬として大成しないと言われています。
そのため、人為的な処置も含めて、両方の仔が生まれてくることがほぼ無いのです。
実際に、サンデーサイレンスの仔を受胎したベガ(アドマイヤベガの母)に双子が宿っていると判明すると、人為的な処置でアドマイヤベガのみ残されることになりました。
この史実、生い立ちがウマ娘のキャラであるアドマイヤベガの根本となっています。
ウマ娘としてのアドマイヤベガ
妹の存在とその重さ
生まれなかった双子の妹は、親しみあるイマジナリーな存在、時には実体を持つ悪霊のような存在として育成ストーリーで極端に描かれます。
アドマイヤベガは、妹は自分の為に犠牲になったと強く思っており、自分の命の半分は妹のもの、妹に勝利を捧げるため、自分の為では無い、と常に自責の念を抱いています。
アニメ三話でも描かれていた通り、ライバルとの戦いに心躍り楽しんでしまった時、アドマイヤベガは猛烈に後悔します。※育成ストーリーでは妹と語り合う時間を忘れてしまっていたことで。
喜びは一人分、悲しみは二人分の彼女にとって、妹を一瞬でも忘れて走ること。
それはやってはいけない裏切りだったのです。
その強すぎる自責の念が
「せめて、私と同じところまで落ちてきてよ、お姉ちゃん。」
という悪霊にも近い妹を生み出していたのだと思います。
自壊までの6%
ダービー以降、原因不明の左足の痛みが、アドマイヤベガを苦しめており、破滅を予感させるような展開が続いていきます。
史実では菊花賞が最後となり、その後レースに出走することが叶わず、左脚の故障で引退しています。
ベガという恒星は高速で自転しており、その速さは遠心力でベガが自壊する速度の94%にも及び、あと6%速くなると壊れてしまう。
そのような星の持つ運命も史実に絡めてストーリーに組み込まれているのです。
ウマ娘として走り続けること
育成ストーリーでの菊花賞以降の展開では、彼女が幻覚のように感じていた妹が「大好き」という言葉を残して、彼女の中から白い世界へ消えて行きます。左足の痛み(運命)とともに・・・。
そして、トレーナーや仲間に支えられ、アドマイヤベガは立ち直ります。
これはウマ娘ならではのIF展開であり、救いです。
シニア期以降は歩めなかったその後、宝塚記念やオペラオーやトップロードとの再三に渡る戦いも描かれます。
私がウマ娘の中で一番好きな言葉は、
「これからも一緒に走るんです!」
という、アニメ1期7話スズカ生存IF後のスペシャルウィークの言葉です。
ウマ娘として走り人の記憶の中に残り、実馬と共に走り続ける。そのようなIFと史実の関係を端的に表すものだと思っています。
夏の大三角が一番美しい時期に引退したアドマイヤベガも、ウマ娘として走り続けることによって、自壊せず誰かの一等星として輝き続けるのです。
ROAD TO THE TOP本編について
簡単な感想
す、すごく・・・すごいです、面白い・・!あのっ・・・面白いです!!
作画も凄いですし、キャラの掘り下げも凄くて、あとレースも凄いんです。
とにかくおもしろいんです!!(トプロ語彙力)
ウマ娘ファンなら間違い無く楽しめる内容です。
レースシーンも鳥肌ものですし、主人公であるナリタトップロードは順風満帆でないにしろ、前向きに頑張る姿はかっこ良いです。
アドマイヤベガの自室の布団乾燥機のメーカーも判明して大満足です。
ただ、少し気になる点で言うと、アドマイヤベガの重たいストーリーが入っているので、ナリタトップロードの掘り下げ自体は少しライトになってしまった印象があります。
正統派主人公では無く、もっと欲望を剝き出しにしたナリタトップロードを見たい、もっと苦しんで悩んで、そして菊花賞で・・・・。
という展開も見たかった気持ちが少し沸きました。
このあたりはあくまで一部なので、実装後ガチャで引いて育成ストーリーを見てくれ。
ということだと思っています。
私はすでに天井分用意しているので、実装時には引くつもりです。
だって、ライブで三人踊ってる所観たいじゃない・・・
まとめ
現在、執筆時にはアニメは第三話まで公開されており、あと一話を残すのみとなりました。
アドマイヤベガについての掘り下げが思った以上に深かったので、勢いで怪文書本記事を書きましたが、最終話を視聴後改めてアニメの内容を踏まえて追記したいと思います。
皆さんも最終話はリアタイで三人の想いの先を見届けましょう!
追記【最終話レビュー】
いや・・・アヤベさん主役でしたっけ?
まさか妹が運命を連れて行くところまで描くとは思わなかったです。
ただ、そのような確定演出じみたことをするならIFとして三着に入れてあげて欲しかったです。最後のライブで三人で踊っているのは着順からしておかしいですし、ウマ娘という存在の根本に関わるので少し興醒めです。大人の事情ってやつですね。
全クラシック戦線ウマ娘の課題曲であり、アンコールでの一幕として考えると違和感が無いので、そう受け止めることにします。
とはいえ、この最終話でオペラオーの聖人っぷりと、トップロードの正統派主人公ぶりもより感じることが出来たので、総合的に大満足の最終話でした。
尊の一言。
追記【5/10ガチャ更新予告】
テーテッレ♪
テッテレーテテーー♪
ヒシミラクル実装おめでとう☆
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