
はじめに
レコードプレーヤーを買ってから、滑らかで高音も刺さらず、中音域の広がりがある音にハマってしまい、「この音でサブスク聴きたいなぁ」と常に思ってました。
そんな中、Victor(JVCKENWOOD)から木材を使用したドライバー搭載のWOOD masterが発売され、私はピンと来ました。
このワイヤレスイヤホンもしかすると、私の望んでる音質かも。
気づいたら予約をしており、発売日に到着。
ある程度使ってみて、大体このイヤホンの特徴が掴めたと思うので、今回レビューしてみたいと思います。
あ、先に結論だけ。
めっちゃ気に入ってます。
WOOD master レビュー
デザイン外観
パッケージはリサイクル資材で、白基調のシンプルボックス。
でかでかと木目を見せつけてきます。

付属品はUSB-Cケーブルと説明書とサンクスカード、ビクター&ビクター犬シール、スパイラルドットプロ SF (イヤーピース)がS~Lまで4種類付属、Mサイズは本体に装着されています。

ケースはレザー調で蓄音機やレコードプレーヤーのようなレトロな雰囲気。充電はUSB-C、ワイヤレス充電にも対応。

中央の銅色マークはグレービングされており、放射状に光の当たり方で表情が変わります。この鈍い輝きが上品。

ケース内部には磁力で吸い込まれるように、本体がスッと収まります。
収める時も取り出すときもノンストレス。

本体のデザインはギターモチーフのサンバースト。
ピアノブラックも良かったのですが、折角なら「らしい」方をと思って選びました。

この木目は樹脂プリント?っぽいですが、キラキラしており綺麗です。
木目部分がタッチ操作場所なので、仕方ありませんね。あくまでドライバーが木材使用ということみたいです。

中央に音響チャンバー、前面に空間を広くとっているので、ハウジングは大きめ。
派手目に見えますが、意外と肌に合って悪目立ちしないので、サンバーストにして良かったです。

ちなみに自己修復塗装というものが施されているので、キズが付いても目立ちにくいらしい。
触った感じですが、あえて塗膜の粘度を高めることでキズが付いても馴染みやすくしている、そのような印象です。

肌に触れる部分には使われていない※ので、装着感には影響ありません。
※公式にもトップハウジングに採用と表記あり
音質

接続はSBC、AAC、LDAC。※iphone SEとWM1AM2
LDACは切り離してレビューするので、先に書くレビューはSBC&AACです。
主に70年代洋楽&歌謡曲、アニソン、J-POP、ジャズ、ハウス。
この辺りで聴いてみます。
まず、音の特性としては、
全体的に重心が低め、ドライバーの響きを感じるほど低域が厚く、そこに中音域が横方向に広く伸びて、高域は刺さらず主張してきます。
その中でも、特徴的なのが芯を食った低音。
大体ワイヤレスだと濁りがあったりボヤついたり、ドライバー自体が跳ねている印象があるのですが、そういうのではなく、実際の音の体感に近いアコースティックな低音がしっかりと表現されています。
この土台がしっかりしてるので、仮にクラシックでもアニソンでもハウスでも、ジャンルを問わず迫力と滑らかさを両立しつつ、美麗に聴かせてくれます。
サウンドモード(イコライザー)について

LDACの前にサウンドモード(イコライザー)についても触れたいと思います。
個人的に最も気に入ったのが、PROFESSIONAL2。
WOOD masterを購入する前に70年代レコードを聴きこんでいたのですが、サブスクだとかなり物足りなさを感じていました。
ハイエンド寄りの機材で聴いても、なぜかしっくりこない。
サブスクの音源じゃそもそも難しいか・・・と思っていたのすが、このPROFESSIONAL2で聴くとかなりバチっとハマる感覚がありました。
本機の特性と噛み合ってレコード特有の音の立ち感と塊感、エネルギッシュさが再現されて、もう、耳レコードみたいな状態。
それ以来私のデフォルト設定に採用、ずっとこのモードで聴いています。
70~80年代の曲やアニソンなども丁度良く補正されるのでかなり重宝します、平坦さをうまく構成し直してくれる感じですね。
ちなみに、チューニングした方※繋がりで嵐の「Happiness」を聴いてみましたが、流石にめっちゃ合います。WOOD masterは嵐ホンだったのかもしれません。
※谷田 茂さんは「Love so sweet」「Happiness」「One Love」など嵐のシングルのRec&Mixに多数携わっています。谷田 茂 | VICTOR STUDIO
LDACでの音質

SBC&AACでも素晴らしい音が鳴りますが、LDACは別格。
本機のチューニングはLDAC前提だと思うほど。
元々の滑らかさにさらに磨きがかかり、高音がより伸びてまさに美麗。
低域の厚みも増しており、それが不快感に繋がっていないので、聴き心地の良さは変わらず。
高音を活かしきれなかったり、変に低音だけ盛り上がったりせず、しっかりとLDACのメリットだけをちゃんと乗っけてる感じ。
ボーカル派には圧倒的にこっちです、上手く差別化されててちょっと驚きました。
おすすめジャンル
【合うジャンル】
ぜんぶ!
【合わないジャンル】
特になし
頭が悪い感じのまとめになりましたが、正統派なオールジャンルイヤホンだと思います。ボーカルを近くに生っぽく聴きたかったり、キレキレな解像度の高さを求める方には不向きかもしれませんが。
強いて個人的におすすめしたいのはハウスですね、海外発の重いハウスでも馬鹿デカいヴィンテージスピーカーで流してるみたいな、強烈な音圧。
最近だと「Red In The Desert」Boris Brejcha & Poppy Baskcombなどがばっちり。こうなると普通にAdoとかもいけます、むしろウッドが良い味出してます。
ノイズキャンセリング

ノイキャンはかなり強いです。
その分ホワイトノイズもやや多め。ただ、音楽を鳴らせば気になりませんし、屋外だったりうるさい環境ではとにかく頼もしい。
道路の近くを歩いても、近くのベンチなどを叩いてみても、中高音の一部しか通って来ず、バランスも良いので人の声はギリ聴こえる程度。
電車でもノイキャンの安定感を感じるので、変な誤作動もなく快適。継続した低周波にも強い。
アダプティブというよりは、常に波形で殴ってる感じ。
人が不快に感じるであろうノイズを徹底的に取り除いてくれるので、ノイキャンに強さを求めている方は満足できると思います。
アプリと機能

公式アプリでは、アップデートから各種機能のカスタム、パーソナライズサウンドなど。音声ガイダンスの音量も変更できたりするので、便利です。

パーソナライズサウンド
Victor独自技術でユーザーの耳の音響特性を測定。
外耳道に合わせて最適な補正が行われるので、音の聴こえ方が自然になり定位感も向上、聴き疲れも軽減。あくまで自然な補正なので、設定して損のない機能だと思います。
空間オーディオ
右耳を4回タップするだけで簡単に切り替え、ソースを選ぶことなく、なんでも空間オーディオで楽しめます。
クラシックを聴くとまるで小ホールにいるみたいですし、リスニングルームで聴いてるようなスピーカー音場と定位が再現されています。
技術的にはビクタースタジオのエンジニアルーム再現と銘打った方がわかりやすいかも。
Victorの頭外定位音場処理技術
低遅延モード
左耳を五回タップで切り替え、動画鑑賞やゲーミング向け機能。
基本的にゲーミング想定なので音のダイナミクスは減少しますが、かなり遅延は抑えられています。
公称が無い場合、実際のスペックは80~100msあたりでしょうが、感覚的にはaptXadaptiveと遜色ありません。
追記 K2テクノロジー (ファームウェアVer.3)
AACやSBCでの非ハイレゾ音源をハイレゾ相当まで拡張する機能がアップデートで搭載。ざっくり、ソニーのDSEE系と同じという理解で良いと思います。
低域は締まりボーカルや楽器の高音域も繊細さが増すので、ウッドマスターの音質を上手く補助しています。ただ、DSEEでもそうですが、高音に若干のシャリ感を曲によっては感じるので好みは分かれるとは思います。
スマホの容量を圧迫するので普段は圧縮音源(256kbps~320kbps)をストリーミング。混雑した駅ではLDACが安定して使いにくい。
そのような方には違いを感じやすく便利な機能なのでおすすめです。
※機能はアプリでオンオフ可能ですがイヤホン本体の再起動が必要。LDACでは使用不可。サウンドモードは設定可能、低遅延モードも使用可能。バッテリーの減りは1.2倍くらい。
個人的に気に入った細かい部分

アナウンスが良い声
アナウンスが大人版初音ミクのようで、かなり良いお声。
デフォで日本語なのは本当にポイント高い。「リィチャァァ⤴ジッヘッセェットォ!」みたいな、いかつい英語アナウンスではありません。
タッチ機能の感度が絶妙
レスポンスが良すぎず、悪すぎず、感度が絶妙なので誤動作がかなり少ない。
効果音もわかりやすくタッチ操作をしていてストレスが少なく、落ち着いて操作出来ます。
ストレスのないマルチポイント
二台まで登録可能なのですが、例えばPCとiphoneを繋いでいても、ちゃんと両方と接続を保ったまま、音が出た方をメインとしてスムーズに繋がります。
接続状況をアナウンスしてくれるのもわかりやすいですし、アプリで過去の機器登録から選んで二台まで登録し直すことも出来るので便利です。
まとめ

キミも耳レコードにならないか?
ということで、少なくともレコード難民だった私は助かりました。サブスクでどうやって近い感覚で聴けるか試していましたが、本機で解決。
ワイヤレスながらも、アナログの聴感に近づけたチューニングになっており、最新J-POPからアニソンから70年代まで。
あれもこれもと聴きたくなる、現代のリスナー向けイヤホンです。
特にですが、滑らかで心地よいサウンド傾向は高音の刺さりが苦手な人におすすめ。
WOOD master(木の匠)という名前に負けていない渾身ワイヤレスなので、良ければみなさんも選択肢に入れてみてください。
本記事は以上です。
ありがとうございました!
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