はじめに
前回の記事はこちら。
名盤とは、演奏と構成に優れた録音盤のことです。
そして、アニソンという枠をはみ出たような優れたアルバムも多数存在しています。
今回紹介するのは
ARIA The ANIMATION
オリジナルサウンドトラック/Choro Club feat/senoo
です。
ストリーミング全盛だからこそ、一枚を通してじっくりと聴きたい。
そんなアルバムを視聴したユーザーの声と共に紹介します。
ARIA The ANIMATION オリジナルサウンドトラックとは
作品紹介
天野こずえによる漫画作品「AQUA」および「ARIA」を原作としたアニメ作品。
遠い未来、水に満たされた惑星へと変化した火星、通称「アクア」。
一人前のウンディーネ(観光案内人)を目指す少女達、イタリアのヴェネツィアを再現した、ネオ・ヴェネツィアという観光都市で起こる様々な出来事。
音楽と情緒に訴えかける演出で、夢のようで幻想的な世界観が特徴です。
アルバム構成と特徴
全25曲、1時間5分。
【曲目リスト】
1 ゴンドラの夢
2 ウンディーネ -forest mix-
3 鐘楼のパトリ ~ネオ・ヴェネツィア~
4 AQUA
5 夏便り
6 アクアアルタ日和
7 満月のドルチェ
8 恋とはどんなもの?
9 バルカローレ
10 迷い込んだ路地へと
11 幻想カーニバル
12 静かにあふれる涙
13 届かぬ想い
14 逆漕ぎクイーン
15 ARIA
16~25は表記上割愛します。
主な楽曲の中心はChoro Club(アコースティックバンド)×妹尾武(ピアニスト)によるインストゥルメンタル、要所に歌入りの曲が挟まれています。
すべての曲が弦楽器やピアノで奏でられており、歌入りの曲も挟まることで、より幻想的かつヒーリング音楽のような効果を生み出しています。
佐藤順一監督と音楽Pである福田正夫が「風景」「情景」のキーワードを用意し、それを元にChoro Clubが原作のイメージとともに曲を書き、さらにキーワードごとに再度当てはめていくという手順で制作されたそうです。※Choro Clubインタビューより。
「ゴンドラの夢」というまるで波に揺れるゴンドラに乗りながら漂着したような曲から始まり、次曲の「ウンディーネ」では誘われたかのような幻想的な世界へ迷い込み、「鐘楼のパトリチオ・ヴェネツィア」「AQUA」では街に着いてから観光し、埠頭から眺めているかのような穏やかな雰囲気に変わります。
15曲目の「ARIA」は音階がさらに上がった歌唱曲なのですが、幻想的な雰囲気を壊さずも印象に残る情緒あふれる曲です。
アニメの展開や毎話ごとの演出を思い出されるような構成で、アニメを観ていた人は自然と世界観に入り込め、観ていない人もネオ・ヴェネツィアへ訪れているかのような旅のワクワクと癒しを感じることが出来ます。
視聴したユーザーの声
- ARIAの世界観、ネオヴェネツィアに漂う空気感を眼前に感じられる。そんなアルバムです。ボサノバ、ジャズなど軽快ながらも落ち着きのある音楽が好きな方は作品を知らなくても聴く価値があると思います。
- 極めて優れたサウンドトラックで、ファンもそうでない方も楽しめるでしょう。古いイタリアの街並みを思い起こされる優しくも風情のある曲ばかりです。
- 日常の疲れを癒すのに最適なサウンドトラックです、穏やかなヒーリングミュージックが中心なので、朝でも移動中でも夜寝る時でも最高の時間を演出してくれます。私の人生の一部です。
- 原作アニメは知らないのですが、このサントラは好きです。雑多なヴェネツィアとは少し違い、どの曲も落ち着いたイメージで癒されます。
まとめ
レビューを読んでいても納得のものばかりで、旅を感じるヒーリングミュージックとして素晴らしいので、アニメに興味が無い方も一度聴いてみて欲しいです。
ちなみに関連アルバムとして「ARIA ピアノコレクション」がありますが、妹尾武と窪田ミナさんによるピアノ中心のアレンジとして仕上がったこちらも名盤です。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
アニソン名盤紹介Vol.7はこちら。