はじめに
前回の記事はこちら。
今回紹介するのは
LOVER ALBUM 2/クラムボン
です。
ストリーミング全盛だからこそ、一枚を通してじっくりと聴きたい。そんなアルバムを紹介します。
LOVER ALBUM 2とは
アーティスト紹介
クラムボンとは原田郁子、ミト、伊藤大助による3ピースバンドです。
ジャズに造詣の深い3人ならではの自由で、カテゴリにとらわれないスタイルが特徴で、有名曲には「ウイスキーが、お好きでしょ」や「サラウンド」などCMタイアップ曲が多数あります。
アニメでは、「花咲くいろは」のED「はなさくいろは」、ミトが参加したワンダーエッグプライオリティなどが有名ですが、今回はカバー曲に焦点を当てたいと思います。
アルバム紹介
全17曲、1時間18分。
【曲目リスト】
1 呼び声
2 GOLDWRAP
3 NOTHING BRINGS ME DOWN
4 U&I
5 The Postman
6 DESIRE -情熱-
7 状態のハイウェイ
8 Lady Madonna
9 O Caroline
10 ぎやまん
11 何も言わないで
12 雲のいびき
13 幸せ願う彼方から
14 I’M GETTING READY
15 FOUR IN THE MORNING
16 茜色の夕日 (ボーナス・トラック)
17 ナイトクルージング (ボーナス・トラック)
異例のロングヒットを記録した、前作「LOVER ALBUM」に続くカバーアルバムです。
前作よりメンバーの趣味が強く出ており、いわゆるアニソンである京アニ作品のカバー曲が2曲収録されています。※ミトは京アニ(らき☆すた)ファンで神前暁とも親交がある。
「幸せ願う彼方から」は、らき☆すたの22話で使用された劇伴に歌唱付きアレンジを施した楽曲で、このカバー曲が発表された際にはアニメファン、特にらき☆すたファンに衝撃が走ったことは記憶に新しいです。
なにせ本アルバム発売当時の2013年はまだ、アニソン=子供向けかマニア向け、という偏見が強くアニソンをメジャーなアーティストがカバーすること自体が異例でした。
しかも、ヒットを記録したため、テレビ、ラジオ、コンビニ、ショッピングモールなどでこのカバー曲が流れるので、出先で涙腺が緩むファンが続出しました。
カバー自体もとても丁寧で、過度に解釈せず、原曲の意図を最大限汲んだアコースティックカバーになっています。
行定勲監督によるMVもYoutubeにて公開され、こちらは100万再生を記録しています。
他京アニ作品のカバーとして、唯が憂に対して日々の感謝を綴った曲「U&I」(けいおん!)も収録されており、こちらも原曲のポップさを失わずも音数の少ない、優しい曲に仕上がっています。
LOVER ALBUMというタイトル名の通り、二曲とも誰かに向けた曲であり、この曲が選択され、アルバムに入っている意図を感じますね。
カバーであれ、どの曲もクラムボンの曲になるので、アニソン好きにも新鮮さを感じることの出来る二曲とアルバムだと思います。
まとめ
らき☆すたを知らない方はなんとなく、コメディアニメで主題歌のハチャメチャな印象が強いと思いますが、しっかりと期待を裏切ってくれる名作アニメです。
曲から興味を持った方もぜひ「らき☆すた」を観て、幸せ願うのはかなたへの想いか、彼方からの想いか。その目で確かめて下さい。
ちなみにmoraではDSD録音盤が発売されているので、そちらもおすすめです。
密度が濃く音が柔らかいので、秋の夜長に部屋を暗くして聴き入りたくなるような音源です。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
アニソン名盤紹介Vol.9はこちら。
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