はじめに
有線イヤホンのカスタムとしてまずはケーブルだと思いますが、最後の調整や音質追求に用いられるのがイヤーピース。
音質への影響が大きいものから、着け心地の良いものまで。
定番製品が出そろってきた感があるので、今回は有名所を中心にカスタム用イヤーピースを5つ紹介したいと思います。
SHUREイヤホンに適合する【細軸アダプター付属製品】もまとめていますので、良かったら参考にして下さい。(目次からどうぞ)
音質追求用イヤーピース5選
ペンタコン コレイル Pentaconn COREIR - BRASS -
金属ノズルを採用しているイヤホンに近い空間表現、音の再現性の実現を目指したハイエンドイヤーピース。
音導管に採用されている金属は黄銅(BRASS)。
楽器ではトランペットなどに使用されており、真鍮と呼ばれることもありますね。
音導管の形状を保持することで音の一致性を保ち、素材特性を活かし中高音を伸びやかに表現します。
特性としては、わかりやすく書くと、
低音域 DOWN
中音域 UP!
高音域 UP!!
となるので、低音重視のイヤホンに合わせるとバランスが良くなったり、元から中高音域が美しいイヤホンならばよりピーキーな音質へと変化します。
定番品として地位を得ている製品ですが、若干デメリットも。
要は金属なので、まずは金属アレルギーがある方には不向き、もう一つ黄銅は湿気に弱く緑錆が出やすいこと。
風呂上がりや夏場で使わない、もしくは使用後に乾拭きして専用のケースなどに入れて保管するなど、長く使うにはメンテナンスが必要な製品です。
金属コアだしサイズに不安が・・、と言う方はL&M、MS&S、など2サイズ入りパッケージがおすすめ。普段使用のサイズとワンサイズ小さめを選ぶとベターです。
【合わせて読みたい】
ペンタコン コレイル Pentaconn COREIR - AL ALLOY -
COREIR - BRASS -でのフィードバックを経て、より扱いやすく進化したのが「AL ALLOY」。
金属部分にアルミ合金を採用することでメンテナンス性を向上し、緑錆問題も解決しています。ややピーキーだった特性も少し控えめになり、ファーストチョイスしやすいイヤーピースに仕上がっています。
「BRASS」では明瞭さ、中高音域を伸ばし残響感を感じるような特性でしたが「AL ALLOY」ではタイトかつクリアに音質が向上。
金属コアらしさはそのまま、しっかりと高音は明瞭になり、低音にはずむような迫力が出ます。
「BRASS」とは性格が違うので、好みで選べば良いという製品なのですが、メンテナンス性が向上しているのはやはり魅力ですよね。
AZLA アズラ SednaEarfit Crystal
SednaEarfit(セドナイヤーフィット)シリーズは、788人の外耳道を分析したデータに基づいた基本設計と軸構造により、高いレベルのフィッティングと遮音性の向上を実現。
「Crystal」では圧迫ZERO設計をキーワードにシリーズ史上最も長時間着けていても疲れにくい使用感を目指して開発されています。
ドイツ製の特殊シリコン製の本体は、体温で軟化し次第に耳にピタッと優しく密着するので、イヤホンを付けている感覚が無くなるほど。
ゲームや3Dコンテンツ、映画などを楽しむというコンセプト通り、パンチのある重低音と、自然で広がりのあるクリアな音響性能が特徴的です。
ちなみに、スタンダードモデルは細軸用アダプターが標準で付属するので、SE215などのSHURE製品にも取り付け可能です。
SpinFit スピンフィット W1
お手軽でコスパの良いイヤーピースを多数リリースしているSpinfitが、ハイエンドイヤホン向けに開発したのがこの「W1」。
医療規格に適合したシリコン採用なので、耳のかゆみが抑えられ衛生面も安心。
硬さが異なるシリコンで造形された「ダブルウェーブ加工」によって耳から外れにくく、やさしくフィットするので長時間も快適です。
多ドラ系や大口径ダイナミック型との相性も抜群で安定感も増すので、SONY IER-Z1Rのような重めのイヤホンでも装着感が改善されます。
基本的な特性としては、高音の抜けが良くなり低音のボワつきが減り、音場の感じ方がやや広くなります。
スッキリしつつ濃厚な音楽体験と言う感じで、イヤホンの特性を邪魔せず全体的に伸ばしてくれる完成度の高いイヤーピースです。
SpinFit スピンフィット Omni
音楽のポテンシャルを全方位で開放。
どんな視聴機器、どんなジャンルでも音楽を楽しめる。
そのようなコンセプト通り、三段階の凹みが施された内径デザインにより、市販の85%以上のイヤホンに適合するイヤーピース。
これ一つあれば、ワイヤレスイヤホンから有線イヤホンまで幅広くカスタムが可能。(SHURE等の細軸はアダプターが必要)
音質の特性としては、バランスの良さが目立ちますが中高音域の響きが良くなり、解像度も増すので一音一音が聴き取りやすくなります。
もちろん、こちらも皮膚刺激試験に合格した医療用シリコンを採用しているので、長時間でも快適です。
この癖になりそうな快適性こそ、Spinfitのシリーズの一番の魅力かもしれません。
細軸用アダプター付属製品
SHUREイヤホンのカスタムには必須級のアイテム。
それが細軸用アダプター。
基本的に市販のイヤーピースの内径はSHUREイヤホンのノズルに比べてかなり大きいので、そのまま装着しようとしてもまずスカスカでハマりようがありません。
そこで、アダプターをノズルに挿し径を揃えることで、初めて市販イヤーピースが使用可能になります。
単品では売っていないので「AZLA アズラ SednaEarfit Crystal」のように、細軸アダプターが標準で付属している製品を下にまとめておきます。↓
【AZLA アズラ SednaEarfit MAX】
【AZLA アズラ SednaEarfit max ASMR Standard】
【Spinfit CP100+】
【合わせて読みたい】
まとめ
いかがだったでしょうか?
最近はかなりイヤーピースの選択肢が増えて、ある意味悩ましい状況ですよね。
SHURE製品については、なかなかイヤーピース選びが大変なので、何かの役に立っていれば幸いです。(アダプターの個別販売がなぜ無い・・・)
本記事は以上です。
良いカスタムライフを!