はじめに
名機と名高いJBL LIVE BEAM3、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。
ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてLIVE BEAM3の本質に迫りたいと思います。
LIVE BEAM3とは
前機フラッグシップモデル【TOUR PRO2】の正統な後継機であり、ブランド初のハイレゾワイヤレス(LDAC)に対応、好評だったディスプレイ付スマートケースも踏襲したJBLの技術力が凝縮されたワイヤレスイヤホンです。
高性能10mm径ダイナミックドライバー搭載
音の根幹を担うユニットには、剛性と耐久性に優れた新素材樹脂「PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)」+PU を振動板に採用した10mm径ダイナミックドライバーを搭載。
伝統のJBLサウンドと称される、力強い低音とクリアで伸びやかな中高音域で音楽は当然、動画、ゲームに至るまで幅広く楽しむことが出来ます。
ブランド初となるハイレゾワイヤレスに対応
ブランドが展開する完全ワイヤレスイヤホンでは初となる、Bluetoothオーディオコーデック「LDAC」に対応。対応したデバイスと接続すれば、より高音質なサウンドをお楽しみいただけます。
史上最高クラスの進化したノイズキャンセリング機能
ハイブリッド式ノイズキャンセリング機能に加え、リアルタイムで周囲のノイズ成分を監視し、ノイズキャンセリングをかける周波数帯とその度合いを調整する「リアルタイム補正」機能を搭載。
さらに、進化した計6つの高性能マイクにより、外から入ってくる耳内の騒音レベルを緻密に検出。13バンドのイコライザーによって、中音域と低音域のノイズの遮断性能が高められています。
進化したスマートタッチディスプレイ搭載の充電ケース
フラッグシップモデル「TOUR PRO 2」で初搭載したスマートタッチディスプレイを本モデルにも搭載。新たに操作画面が日本語に対応するほか、ケースを開いた状態でもメニューの操作が可能になっています。
専用アプリでオリジナル壁紙を追加・選択することができるため、ご家族やペット、お気に入りの画像を充電ケースに表示させて自分だけの充電ケースに仕上げることもできます。
日常使いに特化した充実の機能
新たに独自開発された「アダプティブ EQ」では、甘い装着や頭の動きなどが原因による音漏れを察知し、低音域のロスを自動的に検出して補正することにより、パワフルなサウンドを維持します。
また、高度な通話設定によりスムーズな会話が可能になるほか、相手の声量に合わせて自動で音量を調整する機能も搭載しています。
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- 落ち着きのある、刺さりの少ない聴きやすいサウンド。解像度と定位感も素晴らしく、LDAC接続では今まで聴こえなかった音がはっきりと認識出来ます。楽器や音が見えるという感じ。流石JBLという品質です。
- 全機では物議?を醸したケースですが、今回は日本語にも対応してるしタッチ操作がやりやすくなっており、バッテリー持ちも改善、しかも軽い。明確に進化しています。
- LIVEという名前の通り迫力重視でノリの良いサウンド、TOUR PRO2と比較してもこっちの方が好きかも。ややウォームで低音が深いのでロックやEDMを聴くのにちょうど良い。
- TOUR PRO2からの乗り換えですが、やはりLDAC対応は良いですね。音の繊細さが違います。ノイキャンも遜色無く強力だし、外音取り込み機能はナチュラルさが進化している気がします。値段もそこまで高くないので、中級機としては欠点のないイヤホンです。
- フィット感が良く、音漏れもほぼ無し。イコライザーでアセットを選択すればどんなジャンルにも対応しますし、ノイキャンも某社の史上最高モデルより効いている、私にとってはLDAC対応イヤホンの決定版です。
否定的なレビュー
- iPhoneユーザーはLDACを利用出来ないので低音を重視しない以上、TOUR PRO2で良いという結論になります。音質的にもややLIVEの方は繊細さで劣りますし、万能では無いです。あと、楕円になったことで微妙にフィット感が悪くなっているのは気のせい?
- TOUR PRO2を持っていたら買い替える必要はありません。全体的に音質が軽くなり、サウンドに厚みが無い。小型化したせいかフィット感が悪く、風の音が結構な頻度で割り込んで来ます。
- 乗り換えで買ってみたけど今は値段も同じくらいになってるから、TOUR PRO2の方で良いと思う。LDAC対応したっていっても、消費電力も大きいしなにより対応端末少なすぎ。
- 音漏れがするしバッテリー持ちもスペックより持たない。本体含めてコンパクトになったのは良いけど、その分他の機能が割食らってるような気がしてならない。なんだかなぁ・・・。
- 着け心地はTOUR PRO2の圧勝。音質も低域と高域の伸びが足らず期待ほどでは無い。TOUR PRO2の方がクラシックからロックまで万能に聴けるのに対して、低音特化型だと思う。普通にフラッグシップの新型待った方が良いと思う。
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
迫力重視のノリの良いサウンドで他機能も高評価だが、小型化によりフィット感が悪くなり、前機が値崩れしたせいで強みがLDAC対応のみになってしまったイヤホン。
という結果でした。
肯定、否定共に多かった意見がこちら、
・ディスプレイが操作しやすくなった
・LDACの音質はミドルクラス機としては最高
・TOUR PRO2で良い。
この中でも、前機との比較はユーザー間では盛んに行われており「TOUR PRO2」の方が良い。という結論がかなりの割合を占めました。
この結果は、決してLIVE BEAM3の出来が悪いからでは無く、実売価格によるものが大きいと思います。
TOUR PRO2はフラッグシップという位置づけながら、現在ほぼLIVE BEAM3と同じ価格で販売されており、カラーによっては【フラッグシップの方が安い】という謎の現象が起きています。
SONY製品で例えると、WM1AM2とZX707がほぼ同じ価格と考えると分かりやすいかもしれません。「じゃあ上位機種買うわ」となってしまうのも頷けます。
こうなると、音質も特徴が違うだけで大差が無く、他機能も大体据え置き、さらに装着感の悪さが目立っている以上、強みがLDAC対応のみという不遇な状況になっているのです。
今回ユーザーの声をまとめるにあたって、TOUR PRO2とは大きな違いがありました。
それは、多くのユーザーが「ディスプレイ」について言及していなかったことです。
センセーショナルさが薄れ、ディスプレイ付モデルが広く認知されたことにより、本機LIVE BEAM3では性能という基準のみで語られ、LDAC対応機としての評価に移っています。
その中で、LIVE BEAM3は前機との比較を除くと、音質やその利便性で高い評価を得ているのも事実です。
価格が高くも安くも無いので他LDAC対応製品とは差別化されており、比較対象としてしっかりと食い込んでいるので、【LDAC対応でコンパクトでブランド性もあってコスパが良い】そのような評価に今後落ち着いていくと思います。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
※追記※
ちなみにですが、
TOUR PRO2:SBC、AAC
LIVE BEAM3:SBC、AAC、LDAC
が対応コーデックです。なぜか公式HPにも表立って記載がないので参考までに。
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