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君に朝が降る【ぼっち・ざ・ろっく!/アニメレビュー/きらら/バンドアニメ】

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【ぼっち・ざ・ろっく!】全話視聴

作画☆☆☆☆☆ キャラ☆☆☆☆ 脚本☆☆☆☆☆ 構成☆☆☆☆☆ 音楽☆☆☆☆☆

総合98点

【キャスト】

後藤ひとり 青山吉能 伊地知虹夏 鈴代紗弓 山田リョウ 水野朔 喜多郁代 長谷川育美

引用元:https://bocchi.rocks

このアニメを見た時は衝撃を受けました。

各話の構成、音楽、全てが高水準、それと同時に数々のセオリーを破壊し、新しい基準を提示した新時代のバンドアニメだと思っています。

 

そして、かなりハマりました。

 

好きなアニメに対してはベース100点スタートです。

なぜマイナス2点されているのかは後々。

主人公としての後藤ひとり

いわゆる人との交友が苦手な人は二分されると思います。

 

本当に人と関わるのが苦痛な人

承認欲求が強すぎて軋轢を生む人

 

主人公のぼっちこと後藤ひとりは作中の行動で判断すると後者です。

常に誰かと関わりたいと願い、自分が認められたいと思うことが行動原理になっています。そして、方法がわからず自分の行動が裏目に出る。上手くいかない。

 

その結果【ぼっち】になってしまったのです。

ですが、人と関わるのが苦手な本当のぼっちは、まずライブハウスなんて怖い所には近づきませんし、公園でブランコにも揺られません。直帰です。心が閉じてますから。

自覚してるかが重要で、自分はこうなりたい、関わりたい、と思っているかが重要なのです。

 

後藤ひとりは作中でも語られているような本当のぼっちでもありませんし、ひとりでも無いのです。ここが彼女を主人公たらしめてる部分です。

このお話は、人と関わりたいと願う不器用な【ひとり】が【みんな】になる物語なのです。

ぼっち・ざ・ろっく!広告「4人でも、ひとり。」から引用

ライブハウスの解像度

きらら作品や、いわゆる日常系を得意とする出版社において、

メイン読者とシナジーが薄そうな施設や人物は極力出さない。という不文律のようなものがあります。

 

要は百合の間に挟まるな、的なことですね。筆者も常に思っています。

あと、共感しやすいか?という面についてもです。

ライブハウスのイメージ

本作ではライブハウスがメインの舞台となっています。

このライブハウスのイメージはどうでしょう?

 

行ったことが無い多くの方は、よくわからない、暗い、怖い、閉じた世界、などマイナスなイメージを持っていると思います。特殊なローカルな場所と言いますか・・。

 

しかし、そのようなライブハウスという施設を解像度高く、アニメで表現することによって、旧来の不文律を破り壊しています。

 

※筆者は何度か行ったことはあります。作中にもあったような壁際でドリンク飲みながら「音を聴きに来た感」を出している陰な客でしたが。

機材&ワンドリンク制

施設、機材はかなり鮮明に細かく描かれています。

あの機材にドリンクこぼすと罰金という張り紙、割とどこでもあります。

 

特殊なワンドリンク制については、最初にライブハウスに行くと戸惑う点ですね。

え?音楽聴きに来たんだけど・・・ドリンク邪魔じゃない?

受付の人何も言ってくれなかったよ・・・みたいな感じです。

 

アニメでもありましたが、受付の人も演者や関係者がやってる場合があるので、人によっては無愛想(本人はそんなつもりは全く無い)だったりします。金髪は当たり前、緑や赤。黒髪で安心してると舌ピにタトゥー満載みたいな感じです。

 

ぶっちゃけ怖いですが、これもある意味醍醐味みたいな部分です。

インディーズライブの雰囲気

実際のインディーズのライブの雰囲気がかなり克明に再現されています。

目当てのバンドじゃ無い限り、一切興味を示さない人達はいるものです、仕方ありません、音楽は好みですから。興味のある無しははっきりしてしまいます。

 

本作で「いいじゃん」と言ってもらえたのは、結束バンドが素晴らしい演奏をしたからでしょう。なかなか無いことだと思います。

 

人を多く集めるためにチケットを頑張って皆売りますが、実際来てくれないとかもザラにあるので、演者側は本当に大変です。

エンタメとして

きらら作品でライブハウスって大丈夫なのかな?

と思っていましたが、ここまで解像度高く作品としてエンタメに昇華されていると、アリだな。と思いました。

 

恐らく、多くの視聴者は、生き生きと動き、演奏し、成長する彼女らを見て、ライブハウスに対しても、行ってみたい!と興味が沸いたと思います。

ライブシーンについて

制作会社のインタビューによると、

モーションキャプチャーを利用した3Dモデルで表現しているそうです。

シーンごとに人と楽器も集めて、動きを取り込むようで、結構苦労が絶えない現場だったそうです。

それぞれが、別タイミングで動き瞬きをし、楽器を奏で歌う。

これが実際のライブ感、臨場感を強烈に伝えてきます。

ライブに行ったことがある人は、これやるよね!みたいな。

あるあるもあって、感動します。

【ライブシーン】

5話、緊張感ある演奏に合わせて硬めに入る。

8話、覚醒前までは、噛み合わない感じに演奏してもらい、それにつられるように。

 

等、それぞれのパートでの歌唱表現も変えているようで、全編通してそこに結束バンドがいるという感覚がとても強いです。

ぼっち・ざ・ろっく!というアニメを見ながら、結束バンドのファンになっていく。そのような感覚が味わえます。

構成の上手さ

本作はある意味、結束バンドとしての成長物語は8話で一旦終わりを迎えます。

タイトルが回収され正体が明かされ、方向性が定まり、そして進んでいきます。

 

ここに向かうお話の構成には全く無駄がありません。

 

8話以降は、後藤ひとりの物語に収束していきます。

あくまで後藤ひとりがどうしたいか、どう思っているか。どういう結末を迎えるか。

 

そして、1話タイトルの「転がるぼっち」に始まり、12話「君に朝が降る」、

劇中最後の挿入歌「転がる岩、君に朝が降る」に繋がっていきます。

 

全編アジカンリスペクトが強い作品でしたが、締めもアジカンとは思いませんでした。

君に朝が降る

アジカン後藤曰く、転がる岩とはロックンロールのことだそうです。

恐らくですが【後藤ひとりのロックンローラーとしての目覚め】を示唆してるのだと思います。

もしくは、後藤ひとり自身がロックンローラーであるという自覚をした、そのようにも捉えることができます。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『転がる岩、君に朝が降る』 (youtube.com)

 

歌詞の一部も、後藤ひとりに照らし合わせると、今いる現状から見て自分自身はどうだい?孤独だっただろう?そして今もそうだろう?

という問いかけにも聞こえます。

 

何かを表現するということは、孤独な自分も愛することだと。

そして、それはもはや孤独では無いのだと。

まとめ

私はこのアニメは見ないつもりでした、

きらら作品でライブハウスかぁ・・・・という感じでした。

 

ですが、1話のタイトルを見て興味が出て、ちょうど8話まで観ていなかったので、最初から一気見をしてその出来の良さとストーリーに感動しました。

 

そしてその後はリアタイで最終話まで観て、結束バンドのCD買って、ハイレゾ版も買って・・と大ハマりしました。

 

改めて思うのが、あの時一気見していないともしかしたら、後藤ひとりの黒歴史やぼっちワールドの共感性羞恥がきつ過ぎて、最初の数話で離脱していたかもしれません。

そこが唯一のマイナスポイントです。その点で離脱した人が多いようにも感じるのです。(よく出来ている証でもありますが・・本当黒歴史をえぐってくる)

 

もし、最初の方で離脱してしまったという方がいれば、ぜひ8話まで一気見して下さい。続けて観ると印象が変わりますよ。

2期について

そして、気になる2期についてですが、私は意外と早いのでは無いかと思っています。

 

なぜなら、本作を見返すとライブシーン以外でも部分的に3Dキャラモデルが利用されており、作画の効率化が行われています。

 

その3Dモデルが主要キャラ分出来ている以上、1期までのような膨大な時間は要しないと思うのです。

 

あまり原作について深くは触れませんが、ストックも十分。実はアニメ1期は2巻までの内容で、現在5巻まで出ています。おわかりですよね?

もう3期作れるくらいのストックはあるのです。

 

OVAを挟むのか、劇場版になるのかはわかりませんが、良いニュースが早く来るのを、

アルバム「結束バンド」を聴きながら待ちたいと思います。

結束バンド

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