ぼっち・ざ・ろっく!にハマり、結束バンドのアルバムもハイレゾで購入し、ウキウキな毎日を送っていましたが、ふと思いました。
あれ?けいおん!のアルバムってハイレゾないのかな?と。
ネットで探してみると、あるじゃないですか!
私は最近オーディオを趣味にし始めた、ビギナー中のビギナーなので、けいおんのハイレゾ音源があるとは夢にも思っていませんでした。
いや、7年前って・・・
私は全種類アルバム持ってる位のファンなのに、どれだけ長い期間知らなかったんだよ・・・
しかも当時のレコーディングデータをマルチトラックから見直して、96kHz/24bitの最新環境で、ミックスダウンからやり直しているらしい。なんか凄そう。
アップコンバートして終わり、みたいな音源も多いのにかなり手が混んでる。
これは買わなければと!即moraで購入しました。
聴いてみた
視聴中・・・・・
良いっ!!!
そして、唯ちゃんに憧れてボロボロのレスポールを先輩からもらって、ローリングストーンズを一人でコピーしていたド陰キャな日々が蘇りました。
けいおんのライブイベント、Come with me!!のセットリストを再現したという、コンセプト通りライブの臨場感も伝わって来ます。そしてそれぞれの曲もとても良い!楽器は非ハイレゾ曲より細かく聞こえ、空間を感じます。
それぞれのキャラにスポットライトが当たった、決定版という感じです。
推しは律っちゃんだったので、キャラソンも入っているのが嬉しいですね。(ドラマー好き)
非ハイレゾ曲について
けいおん!の元からあるハイレゾではない音源は、曲によって状態がかなり違っていて、
劇中バンドの曲
OPED
キャラソン
と全てチグハグな印象でした。
これがなかなか厄介で、音量調整も必要で曲ごとの空気感も噛み合わず、プレイリストを作ったりするときにとても聞きづらいです。
キャラソンに関しても、録音環境が違うのか違和感があります。
この点は、きゃにめでの制作側インタビューにも書いてありますが、
OPEDは当時の放送環境において、迫力を重視した表題曲としてキャッチーな曲、バンド曲はバンドらしく聞こえるように、と考えて作られていたようです。
そして、「けいおん!はいれぞ!」では、そのOP曲とバンド曲、キャラソン含めてバランスを取るのに相当苦労したようです。
実際「けいおん!はいれぞ!」のアルバムを聞いていると曲ごとの繋がりが自然で、違和感が無く通して聴くと気持ちが良い、絶妙なバランスです。
曲レビュー
ここからは、簡単に気になった曲ごとにレビューしたいと思います。
GO!GO!MANIAC
2期前期OPテーマ、アルバムでは最初の曲です。
聞いたときはあれ?思ってたより迫力ないなと思いましたが、アルバム全体通して聴くとかなりちょうど良い塩梅です。OPテーマとしてでは無く、曲としてはじめまして。という印象です。
純情Bomber!!
鈴木純のキャラソングです。
この曲はハイレゾで輝く曲だと思いました。サビのツイスト感と言いますが、後半への盛り上がり、曲としての完成度に改めて驚かされます。
Maddy Candy(紀美コーラス Mix)
アルバムの中でも、かなり衝撃を受けた曲です。
めっっちゃメタル!!!
原曲だと音が潰れまくって、迫力が無くなっていたのがよくわかります。
天使にふれたよ!
最初のカンっカンっ
というスティックの音が反響して、あの教室だ・・・と感傷に浸れます。
この曲はハイレゾになってさらに空間を感じます。すごい丁寧な仕事、とても大事な曲というのが伝わってきます。言葉は不要です、ぜひ聞いてみて下さい。
NO,Thank You!!
この曲も、はじめまして。
という印象です。こんなに良い曲だったっけ?
キーボードが滑り込む感じとか、ボーカルのキレの良さなど、非ハイレゾ曲では感じることが出来ない要素が多いです。めちゃくちゃ格好良い!
Cagayake!GIRLS【5人ver】
名曲中の名曲。ここから全て始まりました。
各コーラスが綺麗に入っており、しっかり聞こえるのでけいおん!を全力で感じられます。
後半のパートは、輪郭がはっきりし空間も広く、キャラ同士のかけあいがとても素晴らしいです。
Come with Me!!(唯・澪・律・紬・梓・憂・和・純 mix)
元はキャラソンに各キャラごとのverが収録されていた曲です。
本アルバムでは実際のライブを意識して、全員歌唱verになっています。
それぞれがパートごとに歌っていくので、このアルバムのまとめ、大団円を感じます。
ずっとこのverを求めていたので、願いが叶いました。
【まとめ】放課後ティータイム、けいおん!の音とは
アルバムを通して聴いてみて感じたことは、やりすぎてない。
ということでした。
今回ハイレゾ盤になって、ギターの音がはっきりと聞き取れるようになったのですが、
「あれ?唯ちゃん上手くね?」あれ・・・何かプロが弾いてるのがうっすら見え・・・いや気のせいか。と思ってしまう箇所がほんの少しだけありました。
非ハイレゾ曲では、ここまで感じることはありませんでした。良くも悪くもライトな音だったのです。
制作側のインタビューでも、度々、放課後ティータイム、けいおん!の音というワードが出てきます。恐らくですが、放課後ティータイムの曲は、唯・澪・律・紬・梓が奏でていないと成立しない、ということなのだと思います。
そのバランスを意識してなのか、全体的にハイレゾ化するにあたっても無理に迫力を出さず、聴かせすぎない。これ以上やると、彼女たちの音楽ではない、けいおん!ではない・・・という思いを感じます。
なので、このアルバムは強烈に全曲変わった!!というようなアルバムではありません。あくまで、放課後ティータイムというガールズバンド、けいおん!のアルバムなのです。
ライブに行った人も、アニメを見た人も、自然とけいおん!の世界に入り込める、素晴らしい名盤です。ハイレゾ環境がある方はぜひ聴いてみて下さい。
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