はじめに
普段愛用するWALKMANを保護したい、その上で格好良さを求めるのであれば、
レザーケースが選択肢に入るのは当然だと思います。
私も所有するNW-WM1AM2にはレザーケースを装着しており、格好良さに満足しています。
しかし、レザー製品はお手入れを怠ると一気に見窄らしくなったり、破れ、さらにはカビの原因にもなり、WALKMAN自体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
そうならないためにも、お手入れの方法はとても大事です。
実際のメンテナンスの手順を順に書いていきます。参考にしていただけると幸いです。
コロニル1909
特徴
皮革への浸透力の高いシーダーウッドオイル、ラノリンなどの天然オイルが配合された栄養クリームです。
深みのあるしっとりとしたツヤにエイジングし、フッ化炭素樹脂による撥水効果も生まれます。シーダーウッドオイルは防カビにもなるので、使用した製品は保管後も長持ちします。
私は革製品のお手入れは真っ先にこのクリームをおすすめします。
扱いやすく、塗った後の革内での通気性も良く、湿気にも強いので日本の風土に合っているからです。
ミンクオイルは?
ミンクオイルも悪くはないのですが、その強力な防水性能、油分補充性能が仇となる場合があります。
日本の高温多湿の環境では湿気を溜め込みやすく、革が膨れてしまったり、変形、風合いが損なわれる等、様々な問題が起きます。古着屋さんのレザージャケットの多くがカビ臭いのはこのせいです。
油と共に余分な湿気も溜め込んでしまうのです。それが雑菌の温床となり、カビになります。ですので、ミンクオイルはあくまでも中級者以上向けだと私は思っています。
メンテナンス手順
塗布
まずコロニル1909を指で塗り込みます。
さらに薄く伸ばした状態で数分放置します。
両サイド、表面、細かい部分も慎重に塗っていきます。
内側にはみ出ないように慎重に進めていきます。
ブラッシング
表面にも塗り終わったら次はブラッシングです。
コロニルの馬毛ブラシを使います。
ナチュラルカラーの馬毛のブラシは廃盤になっているようですが、本体自体の色は何色でも問題ありません。山羊の毛でも問題ありません。豚毛は当たりが強すぎるため、おすすめしません。
コロニルのブラシは6年近く使っていますが、ほとんど抜けも無く優秀です。
※使用後、市販のシャンプーと女性用リンスでメンテナンスするとより長持ちします。
私はレザーやクリームのカラーごとに使い分けているので、ナチュラルカラーの馬毛ブラシを使用します。
このように表面に残ったクリームも一緒に塗り込むように、ブラッシングしていきます。
最初はとにかく優しくやるのがコツです。
ライトブラウンは心配ありませんが、ダークブラウンや、赤色、緑などは、クリームと一緒にガシガシ擦ると色落ちする場合もあります。
表面からクリームが無くなり、色落ちもしなければ、
そのまま繊維に刷り込むようにブラッシングを続けます。
ちなみにブラシがなければ、Tシャツの端くれで作った布で刷り込んでも良いです。
その際、ブラシより色落ちする可能性が高いので、最初はポンポンと叩きながら慎重に進めて下さい。
布でポリッシュ
最後に先ほど書いたような布で、軽く磨いていきます。
この工程によって、最後の一膜が剥がれ美しい光沢になります。
少し乾かして完成
適度にツヤも出ています。
この状態で使い込んでいくことで、エイジングが美しく進んでいきます。
そして、NW-WM1AM2をケースに戻し・・・
完了です。
ここまで約20分ほどです。
他にも応用
ブッテーロレザーのトレイにも同じ手順でやってみます。
製品自体がナチュラルな工程での仕上げの為、傷や退色が目立ちます。
手順は同じ。
塗り込んで・・・・
ブラッシング。
このブラシはチョコなどのダークカラー用です。
とても美しく仕上がりました。
レザーの特性によっては、カラーを入れなくても色が戻り、光沢が出ます。
同様の手順で、バッグ、靴、レザージャケットにも応用出来るので、色々なレザー製品のエイジングを楽しんでみてください。
まずはコロニル1909を試してみるのがおすすめです。
オイルと違い使用後も手がぬるぬるせず、布巾でさっと拭くことが出来ます。
匂いも爽やかでとにかく扱いやすいです。
まとめ
レザー製品は手入れをすることによって、美しくエイジングしていきます。
その方法も様々で、同じ商品だったとしても人それぞれの特徴が出ます。
時間を経て、自分だけの愛着ある物品になるのです。
手入れ自体は簡単なので、テレビを見ながら、Youtubeを見ながら、お酒を飲みながら・・・
お持ちのレザー製品があれば、ぜひお試し下さい。
楽しいですよ。
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