はじめに
前記事では、おすすめイヤーピースとしてコンプライのTSX100を紹介していましたが、春から夏にかけてはフォームタイプは劣化も早くなりそうだな・・とも思いました。
ローテーションを作る為に特性の違うイヤーピースをもう1つ探してみました。
前記事↓
重要視したのは、
・シリコン性
・高音に特徴がある
・軽い装着性
という部分です。
スピンフィットCP100+
医療用グレードのシリコンが採用されたイヤーピースで、長時間つけていても痛みやかゆみが生じにくいのが特徴です。
私が購入したのはMサイズ。
このようなアダプターがついており、細軸のSHUREのイヤホンシリーズにも装着可能です。
先にアダプターを装着し・・・
その上からイヤーピース部を装着します。
見た目も爽やかで良いですね。
装着感
イヤーピースの存在を忘れそうになるほど、付け心地が軽いです。
耳の中にピタッとフィットし、グラつきも無いです。
遮音性
コンプライ等の潰して耳に入れるフォームタイプと比べるとかなり遮音性は劣りますが、音楽を聴いてると気にならないレベルです。
タッチノイズもフォームタイプよりは少し感じやすいです。
音質
アダプターの気密が悪いのか、音自体の密度が無くなっており、私の耳は左右の大きさが違うこともあって、定位がチグハグです。フィットはしてるはずなんですけどね。
高音は良く出る印象ですが、低音の存在感が薄くなり、
SE846の良さを消してしまっている印象です。これはちょっと今後は使わないかな・・・と正直思いました。
トラブル発生
SE846に合わないだけかもしれない、SE425にも装着してみようと思い外し、
SE425に付け替えた所・・・
メリッ
あっ
なんと、根元に入った瞬間に破れてしまいました。
うーん、やはりこのアダプター自体問題を抱えてるのかもしれません。
そして、アダプターは1セットしか付属していません、終わった・・・・
ですが、諦めません。
1800円払ったんですからなんとかして使いたい。
なんか負けた気もする。
アダプターなんとか自作できないか。
これ、所詮ただの芯だよな・・・・・
対策
芯がなければ、純正から取っちゃえば良いじゃない。
と、いうことで純正のシリコン製イヤーピースを用意しました。
大体のSHURE製品に付属されています。
これをめくって・・・
カット!
並べるとこのような感じです。
MサイズとSサイズでは長さが違います。
Sサイズの方がアダプターのサイズに近いので、こちらを使います。
Mサイズも幅は同じなので同サイズにカットすれば問題なく使えます。
まずは芯を装着して、うわピッタリ。
そりゃそうか、純正だもんな・・。
その上からグイッと押し込む。
付属のアダプターと違い、しっかり押し込まないとハマりません。
完成!!
カスタム後レビュー
装着感
カスタム前はピタッという感じでしたが、カスタム後は、
メタアァ・・・という感じで、耳に張り付くようにフィットします。
芯材が少し厚みがあるものに変わったため、耳の中で支える部分、フィットする部分が増えたことが要因だと思います。
スピンフィット特有の、耳の形に合わせて先端が3Dに動く機構も生きており、長時間つけても苦にならず快適です。
遮音性
かなり改善しました。純正のシリコンピースのような遮音性です。
この芯材自体がやはり、重要なのでしょう。
付属のアダプターは、SHURE製品に対しての理解が薄かったとしか言いようがありません。ついでに耐久性も見習って欲しい所です。
音質
バランスノズルのままでも、ブライトノズルに交換したような、解像感と、ノリの良さを感じます。その上で「サ行」も刺さりません。
ポップな曲、特にアニソンとの相性がかなり良いです。
ボーカルもしっかり聴こえ、キラキラ感が段違いです。
もしかして音質だけならSE846の最適解なのでは・・?と思っています。
トラブルが良い方向へ行きました。
まとめ
トラブルが起因とはいえ、私個人としてはカスタムして良かったと思います。
結果的に、廃盤同然になっているCP800に近づいたのかな?とも思っています。
あちらは最初から細軸用で評価が高いイヤーピースなので。
CP100+の方が最新の医療用シリコンを採用しているので、良い所取り出来ました。
SE425にも装着しており気に入っています。
春から夏にかけてはこのイヤーピースで音楽を楽しみたいと思います。
【追記】TSXの芯
コンプライTSXの芯材を取り出して装着してみました。
こちらの方がやや細いので若干装着性は良くなりました。
耳垢ガードも装着されているので、機材保護の観点からも安心です。
このガードがやや高音を阻害するようで、マイルドな音質になります。
耳には優しいかも。
長さが足りないので、ピッタリの所まで装着することになりますが、音質的に問題はありませんでした。
ちなみにSHURE純正ソフトフォームの芯材も取り出そうとしたのですが、接着剤でしっかりと固定されており、綺麗に取り出すことはかなり難しく、断念しました。
また機会があれば他の芯材も取り出して、実験したいと思います。(結構楽しい)
【追記2】SHURE純正ソフトフォームの芯
めっちゃ苦労しましたが、何とか剥がすことに成功。
お湯程度ではダメで、結局アルコールに漬け込んだ後地道に削りました。
洗っている時に気付きましたが、この芯は乾きやすく内側に湿気を溜めこみません。長時間付けていても快適なリスニングを実現するという、SHUREのこだわりを感じました。
音質的には少しヌケが良くなったかな?程度ですが、見た目が良い!
以上です!
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