はじめに
一部界隈で名機と名高いAVIOT WA-Z1PNKことピッドホン、レビューサイトやYoutuber、業界人、どこを見ても素晴らしいと評価されている、フラッグシップモデルです。
ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてAVIOT WA-Z1PNKの本質に迫りたいと思います。
AVIOT WA-Z1PNKとは
長い年月をかけピヤホンらしさを追求し、ピエール中野氏の新しいアプローチをふんだんに盛り込んだ、AVIOTのフラッグシップヘッドホン。
無線、有線どちらでも使うことが出来る、これ一台で完結する特別仕様です。
大沢伸一や中野雅之、音楽家や業界人にも絶賛されています。
平面磁気駆動型ドライバー採用
ヘッドホンの⼼臓部とも⾔えるドライバーに「平⾯磁気駆動型」ドライバーが採⽤されています。
一般的なダイナミック型ドライバーは、振動板へ部分的な駆動力を与えて振動させていることに対し、平面駆動型ドライバーでは、振動板の全面に均一な磁気駆動力を与えることで音を再生しています。これにより低音域から高音域までフラットで理想的な振動が得られ、低歪で位相乱れの少ないレスポンスを実現しています。
専用DAC・ドライバーアンプIC搭載
DAC(Digital-Analog Converter)およびドライバーアンプをBluetoothオーディオシステムと切り離し、米国ESS Technology社製の専用ICチップが搭載されています。
無線利用時にも回路残留ノイズの影響を低減し、S/Nおよびダイナミックレンジを向上しました。
ハイレゾ音源の繊細で解像度の高い表現を楽しむことが出来ます。
高品質コーデック【LDAC】対応
無線接続時のBluetooth伝送⽅式には、SBC、AACに加え、既存技術と⽐べ約3倍のデータ量送信を誇るLDACが採⽤されています。
ワイヤレスでも、音場の広さ、情報量の多さ、細やかな表現等、ハイレゾ⾳源そしてWA-Z1PNKが持つ特性を最大限生かすことが出来ます。
音楽に没頭出来る、快適な装着感
数え切れない程のヘッドホンを使⽤してきたピエール中野⽒の、「自宅でじっくりつかう、という利用シーンを見据え、重量を感じさせない装着感にしたい」というこだわりを元に設計されています。
長時間使用してもストレスにならないよう、側圧やヘッドバンドをはじめ、細部まで妥協なく突き詰められており、イヤーパッドは⽿当たりの良いソフトな素材を採⽤することで圧迫感の少ない、快適な装着感を実現しています。
オリジナルボイスガイダンス
デバイスとの接続や電源ON / OFFを知らせる全8種のボイスガイダンスには、声優・緒方恵美氏の撮り下ろしボイスが採用されています。
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- タイトな低音で、ドラムが最高。このヘッドホンで凛として時雨を聴くと飛ぶ。アーティストが目指した本来の音を聴くことが出来て感動。
- 待望のLDAC対応機!!高音、中音、低音全てよし!良い仕事してます。
- 音飛びもなく快適で、ヘッドホン自体高級感があってついつい触ってしまいます。
- 自然で大迫力なサウンド。定位が感じられやすくベース、キックとのバランスが良い。
- あのAVIOTから平面磁気駆動型ワイヤレスヘッドホン!音場が広めで低音重視の温かみのある音。有線でも高音質。
- 5秒で【優勝】そんなヘッドホン。
- 音楽の外からというより、中にいる感覚で臨場感がすごい、ジャズを聴く上でもパートごとにクリアな音を届けてくれる優秀なヘッドホン。デジタルサウンドとも相性も良い。
- SONYの製品に比べ分離感が良く、奥行き、繊細さ、ハイハットの細かいニュアンスまで感じ取れる素晴らしい音。
否定的なレビュー
- 万能とはいえず、ドンシャリ。極端すぎて扱いに困る。
- 有線でも無線でも中途半端な商品、側圧が強くイヤーパッドの素材もチープなので装着感も悪く、耳が不快。
- Youtuber大絶賛の高音、実態はドンシャリで「サ」行が刺さる。音漏れも酷くて外で使えない。あと正面から見るともっさりでダサい。そして高い。
- 今回バイブスくんいないのかと思ったら、さりげなくいた。正直いらない。
- 物足りない低音、広がらない音、期待はずれ。ノイキャンも無いから今後も使わないかも。
- AAC接続では音量が得られず使い物にならない、LDAC非対応のIOS(iphone)との相性が最悪。安定性も悪い。LDAC専用機。
- 良いように言うと、鳴らしづらく上級者向け、悪く言うと賛否の分かれる有名人コラボ商品。
- サポートの対応が悪すぎる。日本向けチューニングであって、日本製ではなく中国製。何が「ジャパンサウンド」だよ。胡散臭い。
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
平⾯磁気駆動型ドライバーを活かした大迫力なサウンドで、凛として時雨を聴く分には最高のヘッドホンだが、ややドンシャリ傾向が強く鳴らしづらいLDAC接続専用機
という結果でした。
高評価、低評価ともに、無線接続時に音量を得るのが難しい点は言及されており、結局有線で使うという人も多い印象です。
個人的には、LDAC対応ウォークマンやスマホで手軽に高音質で聴けて、迫力ある低音とドラムの繊細さを感じたい、そしてピエール中野氏の大ファン、という人向けの商品かなと思いました。
他の気になった点は、やはり購入者にピエール中野氏のファンが圧倒的に多いことです。比較すると総数が少ないためかも知れませんが、有線ピヤホン3より割合が多い結果でした。
そしてカスタマーサービスの対応の悪さついての言及も多かったです。
具体的には書きませんが会社のユーザー口コミを見に行ったのですが、これがまぁ荒れに荒れていて、正直驚きました。
AVIOTは「ジャパンサウンド」「日本人に合わせたチューニング」「日本発〜」といったアピールを積極的に行っているので、国内生産の製品で、国内大手と同じようなサービスを受けることが出来ると思っている人が多いのが原因かもしれません。
Apple製品もアメリカで設計し、中国で生産しているので、決して珍しくもない形態ではありますが・・・。
とはいえ、製品自体は徹底的にこだわって作られたもので、業界人からは厚い支持を得ています。気になった方は実店舗にて試聴をおすすめします。
ポタフェス(オーディオのイベント)ではピエール中野氏ご本人が対応されてたみたいで、こういうファンサービスがコアなファン層を作り続けているのでしょう。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
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