はじめに
名機と名高いSE215SPE(Special Edition)、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。
リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてのSE215の本質に迫りたいと思います。
SE215とは
1万円程のSHUREエントリーモデルながら、プロ向けのノウハウをつぎ込まれ、様々な展開を行いながら10年以上ユーザーに愛され続けているモニターイヤホンです。
今回紹介するSE215SPE-Aは特別チューニング仕様モデルになっています。
※カラー展開はSE215SPE-Aブルー、SE215SPE-PL-Aパープル、SE215SPE-GN-Aグリーンの3種類。
※通常版の型番は215-CL-Aクリア、SE215-K-Aブラック、の2種類。
※SE215DY~の型番製品は通常版のケーブルにマイク内蔵リモコンが付いたモデル。
SE215をベースとした新しいチューニング
SE215SPEは、通常版のSE215をベースとしてより厚みのある低域を実現するチューニングが行われ、強化された低域を備えたディティールサウンドになっています。
印象的なトランスルーセントブルーの本体カラーはファッション性も高く、ゲーミング、通勤、エクササイズ等、どのようなシーンにも馴染みます。
繊細なサウンドも逃さない高遮音性デザイン
高遮音性テクノロジーで周囲の騒音を最大37dB遮断。どこでも臨場感あふれる最高のリスニング体験を楽しむことができます。
人間工学に基づいた薄型デザインは、ミュージシャンがステージ上のインイヤーモニターとして使用するのと同じデザインが採用された高耐久プロ仕様です。
着脱式ケーブルと快適なワイヤーフィット機能
日常使用に適した116cmのケーブルは、耐久性のあるKevlar素材で強化されており手軽に交換とカスタマイズが可能です。
また、曲がり具合を保持するワイヤーは確実で快適なフィット感を実現、耳の上に回す装着方法によって装着位置がズレたり、ケーブルが邪魔になることはありません。(いわゆるシュア掛け)
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- 困ったらこれ!な定番イヤホン、プロゲーマーも使用しているので、音楽だけでなく色々と使えます。ゲーミング用におすすめ、特にFPS。
- アニソンが好きなので、ドンシャリ傾向と聞いたSPEを購入しましたが正解でした。無印には無い楽しさと感動があります。もし物足りなければリケーブルもおすすめ、安い3000円以下のケーブルで音質変化を楽しんでます。
- ノイズキャンセルいらなくね?遮音性高すぎてほとんど外の音聴こえないよ。むしろ歩行中は怖い位。電車通勤の良きお供です。
- FPSで使用していますが、音がクリアで良い感じです。ミックスアンプと併用したらさらに聞き分けがよくなって、勝率も上がった気がします。
- 低音域から高音域まで良く出ててバランスが良い、この価格でこの音質は売れてる理由が分かります。とりあえず一万円台で良い音のイヤホンが欲しい方にものすごくお勧めです。
否定的なレビュー
- 音のこもりを少し感じるサウンドでちょっと残念。中華の3000円位のBA機の方がアコースティックな艶と臨場感がある。
- 利便性が悪い、そこに尽きる。パッと付けることが出来ないし、シュア掛けが合わないのか耳が痛い。私には合わない。
- 100時間位使ってみたが、なんだこれ?高音は伸びないし、中音の解像度は低い、そして低音はこもっている。モニターイヤホンとしては解像度が低く音場も広くない。これなら中華のMMCX搭載イヤホンで十分。
- 評判が良かったが、全体的に解像度が低く、低音以外に特徴がありません。特にボーカル曲は壊滅的です。これを買うなら上位機種買った方が良いです。
- ゲーミング用に買ったが、正直勝ちたいならヘッドホンの方が圧倒的に良い。そこまで足音も分離されてないし、クリアでもない。肩が凝らないのだけメリット。
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
ポップスやロックに合うドンシャリ傾向の音質で、遮音性を活かしゲーミングや通勤まで幅広く使え、高級有線イヤホン入門に適した高コスパ機。
という結果でした。
元よりわかっていました。
ロングセラーですし、実際クオリティの高い製品です。
ならなぜ、このような超が付く定番商品を今回記事に選んだか?
それは、ここ最近一年以内のレビューにおいてやや評価が下がっている傾向があるからです。
その理由を考えてみたので、箇条書きにします。
・アジア発の競合製品が増えた。
・ユーザーの求める音が変化しつつある。
・業界やインフルエンサーが褒め定番化したことによって期待値が上がっている。
この三つが大きいかなと思います。
レビューにも散見したのですが、これなら○○の方が安く~、この値段出すなら~といった意見が多く、SE215SPEが発売された11年前、一般層に広く認知され始めた約3年前(ス〇ヌ効果)とはあまりにも状況が変わっているのです。
ユーザーの音の好みの変化については、今まではドンシャリが正義。万人受けはドンシャリ一択のような風潮がありましたが、現在2023年ではドンシャリよりも、フラット寄りで中高音域に特徴のある綺麗な音が好まれているように思います。
恐らくですが、ロスレス音源、ハイレゾ対応低価格ポータブルアンプが普及し、良い音源をこもりの無いクリアな音で聴きたいという需要が増したことが要因だと思います。
そして、業界やインフルエンサーが過剰に褒めている分、微妙に需要と食い違い始めているのでしょう。
個人的には、SE215SPEは高耐久性と遮音性に最も特徴があり、スマホ直挿しやどのような音源でもドンシャリ傾向で楽しく聴ける、雑な強みのあるモニターイヤホンです。
SHURE好きとしては、
定番品だからこそ本質的な評価に落ち着いて欲しいと願います。
ちなみに新しく出たSPEグリーンモデルは惹かれますね。
SHURE製品って明るいポップなカラーがが少ないので。コレクションに欲しい・・・。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
【結局どうなの?シリーズ】
ちなみにSE215はリケーブルで素直に音が変化し、バランス接続で化けます。
おすすめのMMCX対応ケーブルも紹介してるので、良ければ合わせてご覧下さい。