はじめに
名機と名高いWF-1000XM5、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。
ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてWF-1000XM5の本質に迫りたいと思います。
WF-1000XM5とは
【心奪われる究極の音体験】と【世界最高ノイキャン機能と高い装着性】
この二つを高次元で実現した、SONYのハイレゾ音質対応ワイヤレスイヤホンです。
世界最高ノイズキャンセリング
統合プロセッサーV2とノイズキャンセリングプロセッサーQN2eにより、ハイレベルなノイキャン&音質信号処理が可能になり、片耳3つずつのノイズキャンセリングマイクを搭載し圧倒的なノイズキャンセリング性能が実現されています。
新ドライバーユニットによる高い音質再現
ソニー独自開発8.4mmの新ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」。
ドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造で、低音域から高音域まで高い音質再現が可能となっています。
小型化・軽量化により実現したミニマルデザイン
前モデルWF-1000XM4では7.3gだった装着部がWF-1000XM5で5.9gまで軽量化。イヤホン本体の体積を従来機種より約25%小型化することに成功。
装着部は耳の内側にフィットする曲線形状が採用されており、高さを抑えた形状設計により、耳から飛び出す部分が小さくなり、優れた装着安定性を実現しています。
持ち運びに利便性の高い小型・軽量なケース
WF-1000XM4からさらにケースを約15%の小型化、約3mm薄型化されており、手のひらに収まるコンパクト形状にすることで持ち運び時の利便性が向上しています。
2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能
OSを選ばずに2台の機器に同時接続が可能で、Bluetooth接続の切り替え作業が不要です。例えばプライベートスマホと会社のパソコンに接続しておけば、通勤中はスマホで音楽やコンテンツを視聴し、出社後はパソコンを開けば、イヤホンのBluetooth接続をし直す必要がなく、そのままオンライン会議のイヤホンマイクとして通話が可能です。
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- LDAC接続ウォークマン(A300)で使用。音の情報量と濃さが凄い、今まで埋もれていた音が聴こえる。心地よい低音とAZ80に負けず劣らず明瞭な高音にも感激。
- アコースティック系はヤバい、電車の中でも静寂の中、優れた音質と快適な装着感によってオーディオ体験を深化させてくれます。イコライザー無しでこれは凄い、ソニーらしくないw。買って正解だった!
- M4ユーザーなら耳に入れた瞬間違いがわかる、ノイキャンは凄い進化しています。物足りなかった低音も強化されていて満足。
- ノイキャンの性能が正当進化しており、イヤピの密着感も相まって非常に強力。マルチポイントも相まって没入感を削ぐこともありません。通勤時のお供として最強のイヤホンです。
- 前機種は長時間付けていると耳が痛くなっていたのですが、XM5はとにかく楽で痛みも無く、着けてる感が無い。ベッドで横になっても問題無し。
否定的なレビュー
- 高い普通のガッカリイヤホン、尖った性能は無く、前モデルから小型化しただけの製品。音の進化もそれほど感じず、ノイキャンもイヤーピースで遮音してるだけの子供騙し。
- ノズルが正当退化、なんとメッシュ無し、そして「純正イヤーピース」には付いてる。毎回純正品買えってこと?ユーザーに不便を押し付けないで欲しい。
- 思っていたよりノイキャンは強くない、というよりyoutuberとかが言ってる周りの人の声や音が全く聞こえない、等のレビューは過剰評価だと思いました。
- XM4から買い替える必要はない、良くなったのは装着性のみ。音声案内も無くなり、タッチ操作もやり辛い。あと、ノズルにメッシュが無くなったのはどうなのよ?イヤーピース選びに困る。
- ケースからとにかく取りづらい、ツルツル滑るし、耳からも落ちそうで外で使うには不安。音質どうこうより不便がすぎる。なんで光沢仕上げにしたの?
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
LDAC接続の濃さを活かせる低域を備えたバランスの良い音質。小型で装着感も快適だがノズルの変更や滑りやすい等、細かい点に不満要素もある製品。
という結果でした。
肯定、否定共に多かった意見がこちら。
・ケースから取り出しにくい、滑るし落とす
・本体側にメッシュ(耳垢ガード)がないので、イヤーピースの選択が難しい
・値段が高い
この中でも、本体側にメッシュが採用されていない点は、ネガティブな意味で発売前から話題になりました。
他社製のカスタムイヤーピースを付ける際に、メッシュ付きを選ばないと機材を痛めてしまうので、選択の幅が極端に狭くなってしまうというものでした。
ですが、現在ではXM5に合うイヤーピースも発掘され盛り上がっています。
それがAZLA (アズラ) SednaEarfit MAXです。
イヤーピースにメッシュが付いており、しかも安心のAZLA製。※XM5には標準ノズルイヤホン用(Standaerd)が適合します。
このように他社製で合うものもありますし、今後どんどん出てくると思います。
不満に思っていた方はまずAZLAから試してみるのも良いかもしれませんね。
ちなみにですが、ノイキャンに関してはかなり意見が分かれていました。
これはただ一言
「世界最高と言ってしまうとハードルが爆上がりする」
ということです。
これは※で当社比では~とか書いても意味がありません。youtuberやインフルエンサーも公式に準じて宣伝するでしょうし。
その過剰に上げられたハードルと期待に応えられなかった部分は大いにある、というのが客観的な事実かと思います。
第一ノイキャンと言うものは、人の声、特に赤ちゃんの声はある程度通るように設計されている物がほとんどなので、静寂の極みとはいえ・・・ということですね。
個人的には、小型化含めてXM4の正統進化ではあるが、値上がりの影響と細かい変更点が気になる方はスルーでも問題の無い製品、という印象です。
前モデルが今2万円代で売られているので、なおさらですね。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
※Le Audioについて。
最大48kHz/32bitの伝送が可能で省電力、低遅延かつ、接続強度が高い新コーデックがLC3です。音楽、通話、ゲーミングに適し、今後市場に増えていくことが想定されており、XM5にも先立って搭載されています。※LinkBudsも
いち早く出力側として対応しているのがXperia(1 Ⅳ/5 Ⅳ)なのですが、このコーデックのおかげで「LDACほど高音質じゃなくても良いから、街中でも途切れず音楽を楽しみたい」という需要に答えることが可能になるので、今後対応製品が増えるのがとても楽しみですね。ただ、ゲーミング用途に最適なのに【PlayStation Portal リモートプレーヤー】との互換性が無いのは残念。通常のBluetooth規格自体非対応なので・・・。
【追記】AZLA SednaEarfit Foamax Standard 新発売
いわゆる潰して耳に入れるタイプのイヤーピース。高遮音性と鮮明な高音質を両立しています。メッシュ付き。
【結局どうなの?シリーズ】