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結局どうなの?IER-Z1Rのリアルな評判【SONY/ハイエンドイヤホン/ユーザーの声】

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ソニーのハイエンドイヤホン

はじめに

名機と名高いIER-Z1R、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。

 

ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?

分かりづらい現状になっています。

 

本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてIER-Z1Rの本質に迫りたいと思います。

IER-Z1Rとは

ソニーのハイエンド製品群「Signature Series」として、音響技術を余すことなく注ぎ込まれた、究極の空気感を実現するリスニングイヤホンです。

音を聴くだけでなく、感じる。そのような領域まで挑戦している意欲作です。

音場を感じるための”空気感”の実現

  1. 低から中高音域を再生する12mmダイナミックドライバー
  2. 高音域を再生するマグネシウム振動板採用BAドライバーユニット
  3. 100kHzの超高音域再生を実現する5mmダイナミックドライバーユニット

3つの異なるドライバーの長所を組み合わせた新しいHDハイブリッドドライバーシステムを搭載。沈み込む低域と繊細な中高音域を両立し、超高音域から微小な音も逃さず表現します。

音の分離感を実現するリファインドフェイズ・ストラクチャー

3つのドライバーユニットを1つのインナーハウジングに搭載され、経路内の音の伝わり方が緻密に調整されています。

位相を最適な状態にすることで、楽器本来の音色を再現すると同時に、今までにないような音の分離感を実現。また、インナーハウジングにマグネシウム合金を採用することで、各ドライバーユニットの不要な振動が徹底的に抑え込まれています。

自然な音の繋がりを可能にするサウンドスペースコントロール

ドライバーユニットの後方に設けた空間に極細の音響管を接続することで、振動板背面の通気を精密にコントロール。最適なバランスの豊かな中音域と、低音域から高音域にかけての自然な音のつながりが可能になり、広がりのある音場が再現可能になっています。

高音質を実現する細部へのこだわり

付属ケーブルの線材にはOFC(無酸素銅)に銀メッキが施され、プラグには非磁性体メッキプラグを採用することで、クリアかつ滑らかな高音域を実現しています。

その他にも、ツイストペアケーブル、シルク編組、高品質はんだ等、細部にも妥協がありません。

安定した装着性と外観へのこだわり

3種のドライバーユニットを最適配置し、耳にかかる圧力を分散することで、快適で安定する装着性を実現。ハウジング部分には非常に高い硬度と耐食性を持つジルコニウム合金が採用され、さびにも強い耐久性を実現しています。

フェイスプレートには、高級腕時計にも用いられる、地金に研磨で繊細なうろこ模様を施すペルラージュ加工が施され、所有感を高めるようなデザインに仕上げられています。

実際に購入したユーザーの声

肯定的なレビュー

  • 最高の美音、特にWM1AM2との相性が抜群。高音はとても美しく女性ボーカルが際立ちますが、低音も迫力があるので、概ねどのようなジャンルでも楽しめると思います。
  • とにかく弦楽器、管楽器の音が素晴らしい、まさに美音。ヴァイオリンなんて音が澄み切ってます。音は柔らかくややドンシャリ傾向で演出しすぎない、使い込むほど良さがわかるイヤホンです。
  • 臨場感と音の広がり、空間が凄い。持ち歩くコンサートホールとは良く言ったもの。ボーカル重視の人には特におすすめ、着用感も見た目も良いです。
  • エイジングで化ける圧巻の音質です。バランスが良く、ロックからクラシックまで申し分の無い抜けの良さと明快な楽器の分離、きめ細かいボーカルを堪能出来ます。見た目も高級感があり所有感が満たされます。ケースも格好良い。
  • 個人的には100時間後からが本番なイヤホン。音場が広がり微細音がよく聴こえるようになります。解像度に優れ、引き締まった音質の美音イヤホンです。ピアノの高音が天井から抜けていくような空間表現は見事としか言えません。

否定的なレビュー

  • 本体が重く装着感が悪いです。耳から何度も落ちますし、内耳にも痛みを感じるので音楽にも集中できません。多分改善しなければ売り払うと思います。残念。
  • 低音が少し強く量感があるので、高音を邪魔しており美音には感じません。定位についても不自然な立体感で個人的には好みではありませんでした。あと、30分も付けていると耳が痛くなります。
  • 価格相応かと言われると疑問が残ります。プレミアムな音作りを期待すると肩透かしを食らうかも。少し乾いた音に聴こえ好きになれませんでした。ストレートハウジングと相性が悪いのか、しょっちゅう耳から落ちそうになります。
  • 一年半使ってみましたが、聴き疲れするので全く使わなくなりました。低音と高音が上手く繋がらず、中域も弱く美しく聴こえません。世間では絶賛されているようですが私は手放します。エイジングしてもそこまで変わりません。
  • 一音一音は良いですが、繋がりが不自然で聴き疲れもしやすい音かなぁ、という感想です。本体も高級感があるのは良いですが傷がつきやすく気を使います。外観とソニーというブランドを取り払うと、ただ高いだけの微妙なイヤホンです。

まとめ

ユーザーの意見をさらにまとめると、

空間表現に長けた分離感の良いドンシャリ傾向の美音イヤホン。特に女性ボーカルの表現力が高く、クラシックや弦楽器等の演奏音源も美しく鳴らす。しかし、本体は重く装着感はやや悪い。

という結果でした。

 

肯定、否定共に多かった意見はこちら。

・本体が重い

・装着感が悪く耳が痛い

・エイジングが~

 

この中でも、一番多いのは「重い」という意見ですね。

実は開発者もこの重さについては認識しており、発売前のトークイベントでも「お世辞にも小さく軽い製品では無い」と言及しています。装着感については、その重さを意識し快適に装着出来るように設計したそうです。

 

ただ、ユーザーの声をまとめた結果、人によって装着感は合う合わないがはっきりと出てしまうイヤホンになってしまったのかな。という印象を持ちました。

音に関して不満を感じていない方でも、手放すことを検討してしまう場合もあるようなので、勿体なく感じますね。

 

重さの原因となってしまっている、ジルコニウム合金ですが悪い面だけでなく、高硬度、高耐久性、さらには外観の美しさにも寄与しているので、重さを許容できる方にとってはメリットしかありません。

 

ペルラージュ加工が施された外観もグランドセイコーのムーブメントを思い起こさせるような、美しさとクラフトマンシップを感じる素晴らしいものです。このような高級感が所有欲を満たし、満足度に繋がることも事実です。※画像はGrandSeiko Caliber 9SC5

エイジングに関しては、こちらも開発者が「特に推奨していない」と答えています。

理由はそれぞれのパーツが小さいので【振動版が馴染む】という現象の過程を感じにくい。したがって、最初から高音質で楽しんでいただける。とのこと。

 

これは、SHUREの公式等と同じ意見ですね。

ただ、その微妙な馴染む過程といわゆる劣化に近い物が音質に良い影響を与えている可能性が無いとは言い切れないとも言っています。この辺りはあくまで参考程度に考えるのが良いかもしれません。

個人的には、所有感を満たしてくれるブランドとそのストーリー、そしてその挑戦にお金を出す製品。だと思いました。

 

美しい外観に、美しい音。

ソニーが好きでもっとソニーの音を深堀りしたい方にとっては、総合的に評価すると素晴らしいリスニングイヤホンになり得る製品です。

 

今回の記事はここまでとなります。

ありがとうございました!

 

※リケーブルについて

ソニー自体が明言しないので広く知られていませんが、接続コネクタはMMCX(独自)なので他社製ケーブルに交換可能です。ただ、相性によって抜けなくなったり、破損の可能性があるのでソニーとKIMBER社共同開発の純正ケーブルがおすすめです。

【後継機っていつ出るの?(予想)】

IER-Z1Rが出たのが2019年3月23日。

ベースドライバーとなったXBA-N1&XBA-N3からIER-Z1Rが発売されるまで3年。

 

これだけ見ると2022年には発売予定だったのでは?と思ってしまいますが、シグネチャーシリーズとして初のインナーイヤー製品、そして現在も売れ続けている。となるとあまり当てにはなりません。流行り風邪の影響も無かったとは言い切れませんし。

 

フラッグシップウォークマンであるWM1AM1からWM1AM2が発売されるまでに6年かかっており、ウォークマンはその世代の音の基準になる重要な製品です。

でも逆に言うとそのような製品でも6年待てばアップデートされる。

 

さらにIER-Z1Rの発売からWM1AM2の発売まで3年。

このようなサイクルが当てはまるとすれば、IER-Z1Rの後継機は2025年の2~3月が有力かと思います。

 

XBA-N1&XBA-N3→IERZ1R:3年

WM1AM1→WM1AM2:6年

IER-Z1R→WM1AM2:3年

2025年後継機(IER-Z1R発売から6年)→3年後に新型ウォークマン(WM1AM2発売から6年)

 

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