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ネットワークビジネスに勧誘された話【マルチ商法/潜入レポ】Vol.20

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【人物おさらい】

M・・・セミナー主催者であり、Yが「師匠」と呼び慕う人物

Y・・・ネットワークビジネスに誘ってきたフットサル場での先輩

R・・・Yの幼馴染で九州男児のようなイケメン

O・・・Yの兄弟子で巨漢の美容師

K・・・通称「ナンパ師」Yと同列の弟子

S・・・切長目のお姉さん系美人

U・・・ふわふわで明るいバラドル系女子

脱出

私が契約していたのは大家さんの敷地内にあるアパートだったので、まずは大家さんに挨拶を済まし、仲介してもらった不動産屋へ向かいます。

小太りで人の良さそうな中年の男性が切り盛りしている、こじんまりとした不動産屋です。

 

不動産屋「えっ?もう退去されるんですか?」

 

少し驚いたように目を丸くしていましたが、事情を話すと快く契約解除の段取りをつけてくれました。本当は困るはずです、二ヵ月ほどしか住んでいないのですから迷惑極まりません。きちんと感謝を伝え、頭を下げ不動産屋を後にしました。

 

次は荷物の運び出しと次の住居の手配です。翌日はすでに木曜日、リミットは限りなく迫っていました。

 

荷物は必要な物以外は、廃品回収業者を呼んで回収してもらいます。

住居に関して契約解除の際の立ち合いが金曜にあり、身動きが取れないのでネットカフェに3日ほど住むことを見越して、冷蔵庫や洗濯機、キッチン周りなどのかさばるものは全て廃棄しました。

 

金曜日、不動産屋立ち合いの元契約が解除されます。

荷物はリュックとスーツケースのみの身一つ状態となり脱出の準備が完了しました。

 

実は、この一連の行動の間にもYからはこまめに連絡があり、時には駅前に集合をかけられることもあったので時間の余裕が無くギリギリでした。

ひとまずネットカフェに泊まり、Yからのメールに「明日はよろしくお願いします!」と元気に返事を打ちます。

 

そして、土曜日。研修旅行出発の日、待ち合わせ時間。

私は東北にいました。

 

精神的に疲弊していたのと、東京都内にいると万に一つ見つかる可能性があると考え、朝一で東北新幹線に乗り山形を目指していました。

 

車窓から美しい山々を眺め、美味しい名産の豚丼駅弁を食べながらも、私のスマホはひっきりなしに鳴り続けています。次々に来る着信とメール、その数は30を超えていました。

 

確認すると、Yからの阿鼻叫喚の切迫した内容のメールが連投されており、最後は「頼む電話に出てくれ!」と懇願までしていました。驚いたのは、ほとんどの弟子たちもそうなのですがMからもメールが来ており、興味本位で開いてみます。

 

その内容は、

「やあ?元気かい?とにかくみんな事故にあったのかもしれないと心配している、もし理由があるなら聞くし、Yも落ち込んでるから彼の為にも一度電話に出てあげてくれないか?」

という、文面も固く余裕のないものでした。いつもの☆も⤴も無しです。

 

私は、そっとスマホを閉じ電源を落とします。

終わったんだ。そう深く息を吸い込み、食べかけだった駅弁をかきこみ観光の計画を練るのでした。

 

 

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※あとがき※

今回が「ネットワークビジネスに勧誘された話」の本編最終話となります。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

このお話は実話99%のほぼノンフィクションです。

時系列や場所名、人名は伏せていますが実際に体験したことです。

※ア○○○イではありません、新興系です。

 

1記事でまとめる事も出来たのですが、最近の勧誘方法は巧妙化されておりディティールを知らないと、私のようにあれよあれよと内部に取り込まれてしまいます。

このように会話の内容や、細かい流れを知っておくことで注意喚起にもなると考えたのです。

 

勧誘されたことがある方、今実際に困っている方、知り合いが困っている方、などのお役に少しでも立てていれば幸いです。

 

【後日談とまとめ】