どろのヲタブログ

アニメと音楽と

ネットワークビジネスに勧誘された話【マルチ商法/潜入レポ】Vol.19

※本記事のリンクには広告が含まれる場合があります。

前記事↓

【人物おさらい】

M・・・セミナー主催者であり、Yが「師匠」と呼び慕う人物

Y・・・ネットワークビジネスに誘ってきたフットサル場での先輩

R・・・Yの幼馴染で九州男児のようなイケメン

O・・・Yの兄弟子で巨漢の美容師

K・・・通称「ナンパ師」Yと同列の弟子

S・・・切長目のお姉さん系美人

U・・・ふわふわで明るいバラドル系女子

消費者センター

大規模ミーティングが終わり、月曜。

私は仕事を休み脱出の準備を行っていました。

 

私がやるべきことの中で、優先度が高いものは二つ。

クーリングオフと引っ越しです。

 

その中で、まずはクーリングオフを進めることにしました。

ネットで情報収集すると、クリーンオフの適用要項として「連鎖販売(マルチ商法、ネットワークビジネス)」とあったので、間違いなく可能。

 

でも、どうすればクーリングオフって出来るんだ?

東京都のHPには詳しい方法が書かれているのですが、私が最初にたどり着いたサイトの説明は不親切でとりあえず消費者センターへ問い合わせを促す内容でした。

 

私はどうも杓子定規で合理性に欠けるお役所仕事というものが苦手で、消費者センターに電話を掛けることに抵抗がありました。適当なことを言われて結局時間だけ浪費するのではないか。

 

しかも、電話の受付期間はなんと16時まで。こんなのじゃ社会人は会社を休まないと相談出来ません。元から対処する気があるのか怪しいものです。

 

とはいえ、追い詰められていた私は電話しないと始まらないと考え、悩んだ挙句腹を決め電話を掛けることにしました。

 

呼び出し音が鳴ります。

 

・・・・ガチャ

消費者センター「はいっ!消費者センターでございます!!どのような要件でしょうか?」

 

予想に反し、電話口から聞こえてきたのはきっぷの良い中年女性の声でした。

私は促されるまま、今までの経緯と28万円分の製品を購入してしまったことを正直に伝えました。

 

消費者センター「なるほど!!それは、よくあるやつですよ!○○とか〇○○でも流行ってて、商品名は○○○○じゃないですか?」

 

地名や商品名は違ったので、こちらも詳しく説明します。消費者センター側も食い気味に情報提供を求めて来ます。

 

消費者センター「それは、まだこちらに情報が上がってないやつですね、ありがとうございます!でも詐欺なのは間違いないですよ!他にも・・・」

 

一向に私のクーリングオフの話は進んでいないので、こちらからクーリングオフの方法を再度聞きます。

 

消費者センター「ああ、そうでしたね!!やってもらうことは何個かあるんですけど、しっかり対応しますので安心して下さいね。まずは・・・・」

 

消費者センターから伝えられた方法は三つ、

・販売者にはがきを送る

・クレジットカード会社にはがきを送る

・商品を受け取り拒否する

 

はがきは、契約解除を伝える内容を自筆で書き送ります。こちらは書けば良いだけで基本的な方法だそうです、そして、声を大にして言われたのが「絶対に受け取らず、受け取り拒否して下さい」という部分でした。

 

受け取ってしまっても問題は無いが、受け取らない方が圧倒的にスムーズに販売者に「わからせる」ことが出来るそうです。

 

消費者センター「これを全部やってもらったら、後はセンターの方から販売者に連絡します。その後返金されて晴れてクーリングオフ完了です。これだけ早く相談してくれるのも珍しいので、賢い購入者様なので早急に契約解除するように、と販売者に伝えることが出来ます。ええ、お任せ下さい!」

 

消費者センター「ですが、最近本当にこれだけじゃなくて、マンション投資系や他の投資系も流行っているので、今後も気を付けてくださいね。お若いので大丈夫だと思いますが!」

 

きっちり、仕事をこなし最後にはしっかりと注意喚起をしてくれる。私はあまりにも想像と違った人間味ある対応に感動していました。後日一応確認の電話をするということにして一旦電話を切り、指示通りにクーリングオフを進め始めました。

 

その日のうちにはがきを送り、後に販売者から送られて来た製品は全て受け取り拒否にします。

 

ちなみに送られてきたのは大きめの段ボール5箱で、受け取り拒否を配達員さんに伝えると、何かを悟ったように「はい、いいですよ!」とすんなり受け入れてくれ、証拠として段ボール箱の写真も荷台に入って撮らせてくれました。

 

ひとまず、クーリングオフに必要なことは終わらせましたが、まだまだやることは残っています。次は引っ越しです。

 

ネットワークビジネスに勧誘された話【潜入レポ】Vol.20へ続く

※注意※クーリングオフについて

本編では8日と書いていますが連鎖販売取引(ネットワークビジネス、マルチ、ねずみ講など)のクーリングオフ期間は20日あります。当時の私の知識、環境を鑑みて書いているのでその点はご留意下さい。