はじめに
ああ!!ペルソナ5を記憶消してもう一回遊びたい!!
という発作に毎年数回苛まれるのですが、記憶を消すのは難しい。
そこで、サントラを聴き込んだり似たような曲を探していた所、ペルソナ5はアシッドジャズをベースにしており、コンポーザーの目黒さんもジャズ好きとのこと。
『ペルソナ5』サウンドインタビュー― 目黒将司氏が語る、新たなペルソナサウンドの聴きどころ ―[2083WEB]
アシッドジャズとは・・・
1980年代後半から1990年代にかけて、イギリスのクラブシーンで生まれたジャズの文化。70年代ファンクやソウル・ジャズ等の影響を受けたバンドが多数登場し、ラテン、ブラジル音楽、さらにはエレクトロ、ヒップホップ等多様な要素が結びついたニュージャズにまで派生した。
今回はそのようなアシッドジャズの中でも、個人的にかなりペルソナ5の楽曲に近い!と思った曲やアルバムをピックアップしてまとめていこうと思います。(番外編もあります)
※プレイリストに興味がある方は、目次より【まとめ】に飛んで下さい。
ペルソナ5×アシッドジャズ
まずは目黒さんが語られた通りに、ペルソナ5楽曲の主なベースはジャミロクワイです。
初期のアルバムということですが、恐らくこの「The Return Of The Space Cowboy」。日本語訳では、スペースカウボーイの帰還、もしくは逆襲(意訳)など。
どの曲をとってもこれ!という決め手があるわけでは無く、アルバム全体の雰囲気がどことなくペルソナ5に取り込まれているのがわかります。
曲単体だと「Travelling Without Moving」のCosmic Girlが一番ペルソナ感ありますね。
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そして、サンプリング元(オマージュ)となった楽曲も他に多数あるそうなので、個人的にこれじゃないのかな?というエッセンスを含んだ曲たちを紹介していきます。
まずはあえてこれ。
ジェームズテイラー「WAIT MINUTE」
6:theme from Starsky&Hutch(Funky People Mix)
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もう冒頭から聞きなれたSEが聴こえて来ます。ペルソナ5をプレイした方はアレね。としたり顔のことでしょう。当時の刑事番組のテーマ曲をカバーしたものですが、潜入前や探索シーンなどの緊張感とワクワク感を思い出しますね。
次はジョイス・クーリング「Revolving Door」
1:Mildred's Attraction
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コミュ進めて買い物して、コーヒー淹れて、渋谷に行ってべっきぃ呼んで・・・・!というペルソナ5の日常を思い出してしまう曲です。後半の特徴的なストリングスもとても聞き覚えがありますね。9曲目のJesse's Benchも同様です。
ちなみに別アルバムの「Third Wish」の冒頭曲もピアノアレンジの進行がかなりペルソナ5っぽいです。
どんどん行きますよ。
ザ・ブランニュー・ヘヴィーズ「Shelter」
4:You AAre the Universe
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「Brother Sister」
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1:Have a Good Time
3:Dream On Dreamer
ガリアーノ「A Joyful Noise Unto The Creator」
11:プリンス・オブ・ピース
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snowboy「M.F.O.S.」
4:Theme from the New Avengers
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そして、ペルソナ5に欠かせないシンガー、lynこと稲泉りんさんとシナジーがあるソウルR&B感が強めの曲もまだまだあります。
長くなりますが、今回は書けるだけ、紹介出来るだけ紹介しようと思います。
ちなみにlynさんが多大な影響を受けたのが、ダニー・ハサウェイ。
未だに本質なんてわからないし、
— Lyn Inaizumi (稲泉 りん) (@Lyn_Inaizumi) 2020年1月21日
わかるはずないけど、
Donny Hathawayのライブ盤聞いたときから、
これをやる!
と思っているし、
関わる人、真ん中の人と、これだ!
と一緒になりたくて
音楽と、コーラス、
少々の自分の歌をやらせていただいてる。
永遠と刹那を
音楽でずーーーっと行き来したい。
70年代に強烈な輝きを放ったソウルシンガーで、後のアシッドジャズにも影響を与えています。※デビューは69年
「Roberta Flack & Donny Hathaway」
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そんなダニー・ハサウェイに魅せられたブルーイがリーダーを務めるアシッドジャズの源流であり頂点ともいえるグループがインコグニート。
インコグニート「Positivity」
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「Beneath The Surface」4:A Shade of Blueの柔らかくも力強い曲調と歌声は、ペルソナ5のEDや時折見せるスローテンポな曲の源流、そしてlynさんとソウルミュージックの深いつながりも比較して感じることが出来ます。
番外編
【ペルソナ4】っぽいアシッドジャズ
シャッフル再生で流れた時、冒頭は普通にペルソナ4の曲だと思って聞いていました。それ位エッセンスが強い楽曲です。
ボニージェイムス&リックブラウン「Shake It Up」
1:R.S.V.P.
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R.S.V.P.とはフランス語派生のイニシャリズムで「応答お願いします」。
どこかこのユーモア感もペルソナ4の世界観と合っていますね。
【ペルソナ3】っぽいアシッドジャズ
ディゲブル・プラネッツ「Reachin'」
6:Rebirth of Slick(Cool Like Dat)
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あまりアシッドジャズにそれっぽいものが見つからず、絞り出すとこの曲。
言葉運びとダーティなバックミュージックが結構近いと思いませんか?そうでもない?
まとめ
今回記事にするにあたって、多数のアシッドジャズを聴いてなんとなくですが、ペルソナ5を構成する音楽は、
世界観のベース:初期のジャミロクワイ
サンプリング元:1990年代~2005年位までのアシッドジャズ多数
源流:インコグニート
と感じました。
とはいえ、再度ペルソナ5のサントラを聴き返しても、完全にペルソナ5の音楽になっているのは本当にすごい。改めてペルソナ音楽の素晴らしさを再認識しました。
自分の好きなゲームの音楽がこのような、深い歴史に支えられていることに気付けて良かったです。
本記事は以上です。
読んでいただきありがとうございました!
【プレイリスト】全23曲。コピペ用ですが追加曲含めて一覧にしています。
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あ、そういえばもうすぐペルソナ5の新作が発売されますね。
・・・プレイしましょう!(ダイマ)
【ペルソナ5Tタクティカ】は2023年11月17日発売!