はじめに
名機と名高いAK HC4、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。
ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてAK HC4の本質に迫りたいと思います。
AK HC4とは
【Hi-Fi Sound on the Move】
原音に忠実なサウンドを実現する、Astell&Kernの先進テクノロジーを搭載したポータブルUSB-DAC。スマートフォン等に繋ぐだけで音楽サブスクはもちろん、動画配信、ゲームに至るあらゆるコンテンツを手軽に高音質で楽しめます。
AKM製32bitDAC【AK4493S】搭載
「AK4493S」はAstell&Kern独自のノイズコントロール技術、低消費電力設計、超精密アンプ設計技術により強化され、高品質で超低歪なHi-Fiサウンドを実現。PCM384KHz/32bit、DSD256のネイティブ再生まで対応し、高精細なサウンドを体感することが出来ます。
3.5mm/4.4mmデュアル出力
3.5mm3極アンバランスと4.4mm5極バランス(5極GND結線)のデュアル出力を搭載。3.5mmアンバランス出力は2Vrms、4.4mmバランス出力は3Vrmsの高出力を確保しつつ高いS/Nと低歪、低クロストークを実現していることによって、高感度なIEMから高インピーダンスのヘッドホンまで、接続機器のパフォーマンスをより引き出します。
DARテクノロジーで原音をより鮮やかに
Astell&Kernの最新デジタルオーディオプレーヤーにのみ搭載されていた、リアルタイムアップサンプリング機能である「DAR」(Digital Audio Remaster)テクノロジーを搭載。
再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングすることで、さらに洗練された音源再生が可能となり、繊細でアナログライクな音を提供し、倍音の豊かさや響き、音楽の微妙なニュアンスの違いをより高い次元で楽しむことをサポートします。
【DARオン:PCM再生】
・44.1/88.2/176.4KHzのPCMは352.8KHzに変換して再生されます。
・48/96/192KHzのPCMは384KHzに変換して再生されます。
※量子化ビット数16/24/32bitは全て32bitに変換されます。
UAC 2.0/UAC 1.0切替機能によりゲーミングDACとしても
UAC 2.0とUAC 1.0の切替機能を搭載し両方の接続に対応することで、クロスプラットフォームでのサウンド体験が可能。
PlayStationやSwitchなどのゲーム機器に接続し、低遅延かつ強化されたサウンドで没入感のあるゲーム体験が楽しめます。
バスパワー駆動で簡単便利なプラグ&プレイ
USB Type-Cポートを持つWindows PC、Mac、スマートフォン、タブレットに直接接続するだけで、Astell&Kernならではの優れたサウンドを簡単に楽しむことができます。
接続した再生機器からの電力を利用するバスパワー方式なので、充電の必要はなく、別途外部サウンドカードやアンプ、DACに接続する必要がありません。
また、USB Type-C to Lightningケーブルが付属するのでセットアップからiOSデバイスにも対応が可能です。
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- iPhoneで利用していますが、他社のDACよりかなりニュートラルに鳴らしてくれる、歪みの無い最強DAC。携帯性も良く、素材も高級感があって良いです。
- win11のPCでサブスクを通して聴いてますが、中高音域はクリアで、低音も変に強調されずボワつかず、それでいてしっかりと響かせてくれるフラットサウンド。
- DAR機能が凄い!生々しさとこのアナログ感。クラシックを聴いても各パートの音が独立しつつ調和しています。感動です。
- AK HC2に比べると格段に音質が良くなってる、もうDAPが不要ってレベルで凄い。ポタアンとしては入門にも最適だし、これさえあれば音楽から何まで困ることは無いと思う。
- ゲームにも使えるとのことで購入しましたが、期待通りの性能。硬めに響く低音と聴き取りやすくクリアな高音域のコントラストが素晴らしい。マイクも使えるので音楽だけじゃない、万能機となりそうです。
否定的なレビュー
- やや低音が不足している印象で、良く言えばフラットで繊細。DARも個人的にはそこまでハマらず・・、価格に対する音質向上効果としてはそこそこと言う感じ。
- 15000円位の価格が主力のカテゴリーで、その倍以上の価値は見いだせない。ゲイン設定も本体でのボリューム調整が無いのも不満だった。
- スマホのバッテリーの消費がかなり激しい上に、高感度のイヤホンだとホワイトノイズ出まくり。価格と性能は若干見合って無いかなぁ。
- 界隈でベタ褒めされているが、実はそこまで高品質ではない製品。音量を上げると中高音域の表現が一気に乏しくなり渋滞。音質はそこまで望まない方が良い。
- イヤホンによってはややウォーム寄りに感じて、そこまで好みでは無かった。他AK製品みたいなソリッドな音かと思ったから残念。
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
低歪みで高解像度かつニュートラルなサウンド、多彩な機能を搭載した万能機だが、価格に対する価値を見出せるかはその人次第なポータブルDAC。
という結果でした。
肯定、否定共に多かった意見はこちら。
・中高音域がクリアかつ繊細で高解像度
・ゲームから音楽まで大活躍
・3万円代という価格は・・・
この中でも【3万円代という価格】についてですが、
肯定的な意見では、音楽からゲームまで幅広く毎日使用しており、要は高音質でなんでも万能に楽しめる代えが効かない製品。
という捉え方。
逆に言うと、その機能を余すことなく活用出来ないと値段に対して不満が出てしまいがちだと言うことですね。
音楽だけを一つの端末でしか聴かないという方や、ポタアンに余計な機能はいらない方は、前々機にあたるAKHC2などの方が合っているのかもしれません。(かなり安くなっていますし)
個人的には【DAR機能】があるだけでもこの価格差は納得です。
このようなアップサンプリング機能はウォークマンやDAPの高級機に積まれるもので、ポータブルDACに搭載するという発想自体が凄い。
過去にAKHC2がDAPキラーと呼ばれましたが、AK HC4が真のDAPキラーと言っても過言では無く、入門どころかオーディオ趣味がゴールしてしまう可能性もある罪深い製品です。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
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