NW-WM1AM2を購入して3ヶ月ほどですが、この間にも色々ありました。
筆者以外のユーザーも、時には悩んだりしたのではないでしょうか。
大体情報が出揃ってきているので、改めて不具合をまとめ、個人的に気になった点(不満点)も書いていきたいと思います。
不具合まとめ
ディスプレイのスリープ復帰問題
こちらは現在解決済みですが、筆者の個体でも発生しました。
2022年9月以降のロットにおいてのみの不具合で、初期のユーザーは関係ありません。
【アップデートにて解決済】
本体→設定→システム→詳細設定→システムアップデート
で直ります、もし困っている方がいればお試し下さい。
具体的には、
スリープから復帰する際、画面が真っ黒から戻らず、そのまま30秒ほど待つと復帰する。
といったものでした。個体によっては1分以上復帰しない例もあるようです。
筆者の個体でも試しましたが、すぐに復帰することもあれば、数秒、数十秒、と全く安定せず、スリープからの復帰時以外は再現性の無い不具合でした。
この不具合は、中国のディスプレイの工場側が勝手に仕様変更して、納品したことが原因だそうです。なので、ソニー自体が悪いのではなく、本当に事故みたいなものだと私は思います。
アップデート対応もとても早かったです。これ自体は素晴らしいです。
しかし、SNSで騒ぎになる前は「仕様」と言っていたのを私は忘れていません。
DSDリマスタリングのノイズ
※2023年2月21日配信のアップデートにより8割解決済!!ソニーさんありがとうございます!
【アップデート方法】
本体→設定→システム→詳細設定→システムアップデート
アップデート内容は【DSD再生やDSDリマスタリング再生時にまれに発生するノイズを軽減しました】とのこと。
このまれにって言っちゃうのがソニーさんのツンデレな所ですよね~、私の個体は毎回でしたよ☆
そして、実際聴いてみると・・・確かに軽減されてる!!
ですが、無くなってはいません。当然ですね、軽減するというアップデートなのですから。
アップデート前はブツツッ
だったのが、・・プッ・・位に軽減されています。
この程度なら、ハイエンドイヤホンを使わないユーザーなら気にならないですし、体感も出来ないでしょう。
ですが・・・、あえて言いますがSE846というハイエンドの入り口のようなイヤホンでもまだ軽減されただけでノイズ自体は乗ります。
個人的にはここまで改善したならギリ気にならないと思える範疇ですが、より能率の良い機材を使っている方は、まだ気になるかもしれません。
初期ユーザーも発売後、声を上げ問い合わせていたようですが、このアップデートが来るまでに丸一年かかっているので、今後のソニーの対応も不明瞭です。
そして、このノイズが無い個体も多く存在することも事実です、どうしても完全な商品が欲しい方は、購入後早めにソニーカスタマーか販売店に連絡することをおすすめさせて頂きます。(正規店購入であれば返品は可能です。修理はあまりお勧めしません。)
※ZX707も個体によっては同様の不具合が起きますので、お持ちの方も一度確認することをおすすめします。どの様な症状かは下記の備忘録にまとめてあります。
【備忘録】2023年2月21日以前のDSDリマスタリングのノイズ
以下のDSDリマスタリングについての文章は2023年2月21日以前のものです。備忘録として残しておきます。
↓
↓
↓
こちらはまだ未解決で、ロット関係なく個体差で発生する問題の為、恐らく今後アップデートなどでの解決は望めない可能性が高いと思っています。
さらに、ソニーの見解としてはこちらも「仕様」とのことです。
具体的には、
DSDリマスタリング機能を使った際、曲の始めと早送りした時に、ブツブツっといったノイズが入ります。これが微妙に音楽を聴くときの邪魔になるのです。
曲を再生するたびに、ブツっ、早送りするたびにブツっ。別のアルバム聴こうかな〜ブツっ。
といった感じでまぁ不快です。
しかも、
【DSDリマスタリングが駄目ならDSD音源を買えば良いじゃない】
と心の中のアントワ姉さんに従い、音源をmoraで購入して聴いてみたところ。
ブツツっ
まさか・・・、ソースダイレクトにてDSD音源を再生した際にも同じ現象が起きました。
DSDリマスタリング機能だけの不具合では無く、DSD音源再生時全てに起きるようです。
正直かなり残念な気持ちになりました。
ソニーの「仕様」の意味
ちなみに、ノイズの無い個体もあるようで、ロットでの違いもないみたいです。
完全ランダムの17万円ノイズガチャ状態です。
割と多くのユーザーが悩んでいる印象なのに、「仕様」と言ってしまうのは、どうかと思います。
ソニーが「仕様」と言い切った場合、その多くは「次の機種が出るまで我慢するか、初期不良として販売店に交換してもらって下さい」という意味です。
基板交換
ユーザーによっては基板の交換で解決したとの情報もあるので、どうしても気になる方は修理としてソニーカスタマーに相談してみるのも手だと思います。エイジングが無駄になりますが…
これは「仕様」と言い切る前の例なので、現在はどうかは正直わかりません。基板を交換してもらった方もかなり粘って交渉したようなので。
あくまで情報としての共有なので、各自の判断で行ってください。
気になった点まとめ
Amazon musicとの相性
開いて音楽を聴くまでの読み込みも遅く、常にカクカク激重です。
もっさりなんてレベルではありません。5年くらい前のスマホで操作してる感じです。
ちなみに、筆者の使っていないiphone6(2014年発売)でAmazon musicを動かしてみましたが、サックサクです。性能もそうなのですが、相性が最悪としか思えません。
しかも、Amazon musicにて360 Reality Audio対応曲を聴く際、ハイレゾストリーミングオフ、ソースダイレクトに設定しないと、数秒ごとに音の途切れが発生します。曲がダウンロード済みでも同様です。
さらに、ソニーが提供しているライブ音源に関しては、この状態でも数秒ごとに途切れが発生します。
これに関しては、socがスペックアップした次期モデルのNW-ZX707では解決していると思います。そこは複雑なポイントでもありますがね。フラッグシップの意味とは・・・。
Wミュージックの罠
moraから購入後、WM1AM2内のmoraアプリにてダウンロードするのですが、ライブラリに追加後、Wミュージックを開いても一向に曲が追加されません、おかしいなと思い、もう一回ダウンロードします、ダメか・・じゃあもう一回と。
その後、確認してもライブラリに曲が追加されません。
仕方なく、ソニーの公式HPを確認し操作方法をおさらいしました。
Wミュージックアプリ内
設定→データベース更新
を押して初めて更新されます。
ええ!?この時代に手動!?
と思ってしまいました。
更新してみると、さっきまで試した分の同じアルバムが大量にライブラリに・・・。
しかも、アプリから消すのは大変で、PCに繋ぎmusic center for pcから一括で削除するという手間がかかりました。
この削除する機能もなかなか厄介で、私の環境では3回に1回ほどの頻度で、一枚アルバムを消すごとにWM1AM2がフリーズします。その度、ケーブルを抜いてリセットすると元に戻り、なぜか削除は完了しています。処理が追いつかないのでしょう。
私のようなうっかりな人間はいないと思いますが、次世代機では同機種内でのアプリ連携機能があると嬉しいです。両方ソニーのアプリなんですから。
というかPC版music centerみたいに統合すれば良いのに・・・。
こっちは、曲の変更の時もスゥッとフェードアウトしますし、なぜWミュージックには無いのかよくわかりません。
まとめ(やや愚痴)
※WM1AM2に不満が無い人は飛ばすことを推奨します。
大きな不具合と、個人的に気になった点は以上ですが、他にも細かい不満はあります。
その大きな部分は、WM1AM2のスペック不足から来るものです。
サブスク(Apple music)シャッフル再生でクロスフェードを使うと途切れたり、曲数の多い公式のプレイリストで聞くと途切れたり、搭載androidが空間オーディオ自体が非対応だったり。
しかもサブスクだとあり得ないくらいにバッテリー消費が早いです。
ZX707はバッテリー容量がWM1AM2より少ないのに、省電力化に寄与するスペックの高い(性能約2倍)socを積んでおりサブスクではWM1AM2よりバッテリーが持ちます。
しかも全てのアプリがサックサクです。
フラッグシップの意味を問いたくはなりますよ、なんでZX707と同様にできなかったのでしょう・・。
いや、出来たでしょ???どう考えても!!???
もしかして、メイン機にWM1AM2を買って、サブにZX707を買ってね。
というメッセージでしょうか?
さすがソニーさん商売がお上手ですね。
露骨にmoraで曲買って〜WALKMANに、という流れを阻害する機能は軒並み微妙な出来になっているのにも不信感を抱きます。
まぁ・・・、不満はあれど、WM1AM2はとても気に入っているので、次期フラッグシップが発売されても当分は使い続けますが・・・
次はサブスクもサクサクで、バッテリー持ちが良くて、拡張性もあって、PCに繋いでDAC化しても遅延が発生せず、サブスクでもDSDリマスタリングが使える、Wミュージックだけに頼らない、素晴らしいフラッグシップを期待しています。
SONYさん次も買うので・・・
よろしくお願いします!
エイジング期間終了後レビューもしています。
よければ合わせてご覧ください。↓
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