はじめに
名機と名高いT3-01、レビューサイトやYoutubeどこを見ても素晴らしいと評価されている、定番中の定番商品です。
ただ、リアルなユーザーの声がその評価に隠れてしまい、結局どうなのか?
分かりづらい現状になっています。
本記事では、リアルなユーザーの声を集めまとめることで、改めてT3-01の本質に迫りたいと思います。
T3-01とは
TAGO STUDIO TAKASAKI
「人間の情熱を閉じ込める生演奏のレコーディング文化を残したい」という思いから、作曲家・音楽プロデューサー多胡邦夫と高崎市が立ち上げたプロフェッショナル専用の群馬県高崎市に構えるレコーディングスタジオです。
目指したのは、究極のナチュラルサウンド
音のプロフェッショナル達の現場、スタジオでの使用を想定しているため、当然ながらその要求は高くなります。レコーディングエンジニアやアーティストが作った音を忠実に再現するため、目指したのは究極のナチュラルサウンド。
美しい木目、美しい響き
ハウジング部分の特徴的な木製部品は、国産の楓材を用いています。楓材は楽器でも良く使用される木材で、モニターサウンドに有利な原音に忠実かつナチュラルな響きが得られます。これまでにない美しい外観と美しい音響を実現しました。
シルクプロテインコーティング
新開発した高性能φ40mmドライバーユニットを搭載。使用している振動板には、群馬県繊維工業試験場と共同研究開発したシルクプロテインコーティングを採用しています。このコーティング技術は、伝統の群馬県産シルクを、高い技術力で振動板に適するよう精練し、溶液化することで成功したものです。伝統の素材と新しい発想により、自然で綺麗な伸びのある音質を実現しました。
実際に購入したユーザーの声
肯定的なレビュー
- 木目のハウジングが綺麗で、見た目が美しいヘッドホン。高級感もあるので、部屋においてもおしゃれなインテリアのよう。もちろん、音もこれ以上は無い製品です。
- 音が非常にきれいなモニターサウンドで、特にボーカルの抜けがよく綺麗に聞こえる。
- 色んな音が聞き取れる楽しさがあり、プロが使っている機材と思うと所有感が満たされる。解像度も高いのでプロ仕様というのも頷ける。
- 付け心地が抜群で、かなり軽く締め付け感もない、交換品も販売されているのでずっと使えるのも良いポイント。
- 各音域のバランスが取れており、聴き疲れしにくい。ザ・モニターサウンドって感じ。
- クラシックを聴くと、各楽器の音が豊潤でそれぞれの音がスッと自然に耳に届きます。音場の表現はそこまで広大には感じませんがとても満足しています。
- 各音域がとにかくナチュラルで美しく、低音も中高音に被って来ないのでモニターとして完璧な仕事をしてくれます。
否定的なレビュー
- 低音から高音まで物足りない。解像度もふつうだし、高くても少し上の大手のヘッドホンにしたら良かったかもしれない。ちょっと後悔してます。
- そこまでナチュラルさは感じず、どこか雑味を感じます。あと、重いので首がしんどくなります。個人的には満足出来なかったので、売ると思います。
- 思っていたより音漏れします。遮音性は皆無なので結局家専用になっています。外では厳しい。
- 良いように言えばナチュラルだが、悪く言えば個性のないヘッドホン。低音もそこまで出ないので物足りなく感じます。
- ヘッドホンのガサガサという音が気になって集中出来ない、音も面白味が無いTHEモニターって感じ。
- うーん・・、もっと他に良いヘッドホンはあるなぁ。という感じ。値段以上の価値を感じるのは難しい。ここまで評価が高いのは少し謎です。
まとめ
ユーザーの意見をさらにまとめると、
バランスの良い、分離感が特徴の高音が綺麗なサウンド。
モニターイヤホンとしては完璧だが、面白味の薄い音で、迫力を求める人には不向き
という結果でした。
個人的には、
繋ぎっぱなしで音楽を聴いて作業をする方向け、要はプロ向けの機材と感じました。
出力側を変えることで、敏感に反応する楽しさもあるようで、ある意味上級者向けです。初心者が「これ買っておけば間違いが無い」という商品ではないのかもしれません。
ちなみに、T3-01のサウンドをベースとしながら、木製ハウジングを採用しないことで、3万円近くコストダウンしたT3-03も後発で発売されています。
重量も321gから260gに減っており、首への負担も少ないです。普段使いや音楽鑑賞にはこちらの方が良さそうです。最近はゲーミング用としても宣伝していますね。
マイク付きのゲーミングモデルも発売されており、モニターサウンドを活かした分離感の高い音を届けることで、プレイ時の優位性を高めます。株式会社プリモと共同開発した高音質マイクを搭載しているのも特徴です。
ホワイトカラーは黒一色になりがちなゲーム配信にも映えそうで良いですね。
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました!
【結局どうなの?シリーズ】