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【人物おさらい】
Y・・・ネットワークビジネスに誘ってきたフットサル場での先輩
M・・・セミナー主催者であり、Yが慕う人物
S・・・切長目のお姉さん系美人
O・・・Yの兄弟子で巨漢の美容師
キャッシュフローと金持〇父さん
事前にYと五〇田駅近くのコンビニで待ち合わせをし、揃って会場へ向かいました。
前回も訪れたビルに人が吸い寄せられるように入っていきます。
今見ると確かに単独で行動してる人は少なく、ほとんどが二人組もしくは三人組でした。
席に着いて、軽くYと雑談をします。
この頃からYはMのことを私の前でも「師匠」と呼び、自分が弟子であることを積極的に語るようになっていました。
Y「いやー今日も凄い人!200人はいるんじゃない?流石師匠!俺もああなれるのかな・・・。あっ、そういえばちゃんと読んできた?おすすめの本。」
実はセミナー参加を表明してすぐに、ある本を読んでから参加するように言われていました。
著者は伏せますがある時期大ヒットした、金持〇父さんという本でした。
内容は主に投資と不労所得。
雑談をしていると音楽が止まり、一斉にシーン・・と会場が静まります。
そしてMが袖から現れ、いつも通りの大歓声が迎えます。
ウワァァァァァァァァ!!!!
パチパチパチパチパチパチ!!!!
M「今日は来てくれてありがとう、この時間を別のこと、遊びとかゲーム?とかに使っちゃう人も多い中、君たちは本当に意識が高いよね☆。おすすめの本は読んでくれたかな?」
パチパチパチパチパチパチ!!!!
最前列で「読んでるよー!!」というOの野太い声が聞こえました。
Mはニコニコしながら話を続けます。
M「ありがとう、ありがとう!この本、金持〇父さんはね・・・・」
ここからは要約します。
毎月の収入支出を管理するキャッシュフローを学ぼう、そしてより良い人生にする為にはラットレース※から降りる必要がある。
※富裕層の下でぐるぐると毎月、毎年、同じキャッシュフローで生活をしている貧困層を揶揄したもの。
そのためには不労所得を増やし、自分では無くお金に働いてもらう必要がある。
今日はキャッシュフロー、不労所得の仕組みを楽しく理解してもらう為に本を元に作られたボードゲームを用意した。
まずは今座っているテーブルをみんなで移動させて、プレイできる環境を作ろう。
M「じゃあ早速やっていこう!」
Mがパンっと手を叩き、弟子たちが一斉に指示を出し始めます。
見る見るうちに細長いテーブル同士をくっつけた長方形の卓が会場に用意され、弟子たちが手元の紙を見ながら来場者を指定の席へと着席させます。
私もYの指示に従って着席します。同席の人数は8人。
そして、全員の目の前にボードゲームが広げられました。
ネットワークビジネスに勧誘された話【潜入レポ】Vol.10へ続く