はじめに
まず始めに、
【プリキュアに優劣はありません】
もちろんシリーズにも。
ある程度作品ごとの内容について文章上比較することもありますが、あくまで個人的に思い入れが深いランキングと理解して頂けると幸いです。
私自身、社会人になってからプリキュアを知ったので、大人でも楽しめる作品が多いかと思います。良かったら作品視聴の参考にして下さい。
※ネタバレ有
5位
魔法つかいプリキュア!
本作はノリも柔らかく優しい雰囲気で進むので、ハロウィン辺りには少し中だるみします。ですが、その先に待っている49話はプリキュア史上最高の回です。
「キュアップ・ラパパ」に込める祈りの意味合いが変わる演出、最後の最後でリコと再会するシーンは、「あれ?今プリキュア観てるんだっけ?」と錯覚するほどプリキュアの枠を超えたドラマチックで起伏のある展開です。
戦闘シーンも前シリーズに比べると柔らかくなっており、誰でも楽しく観ることが出来、OPもEDも可愛さと格好良さのバランスが良い。
「最初にどのプリキュア見たら良い?」と聞かれるとすれば、真っ先に本作をおすすめします。
前後のシリーズに繋げて見やすいですし、次シリーズのキラプリ→HUGプリという流れで観るのが平成後期プリキュアの総決算になり世界観に入り込みやすいからです。
4位
HUGっと!プリキュア
プリキュアシリーズの15作目の作品。
いわゆる周年作品ですが、プリキュアの周年シリーズは毎回かなり攻めます。
本作でも攻めに攻めまくっており、恋愛要素、二人同時追加戦士、アンドロイドの感情の発現、一時的ながらも男性プリキュア、同性愛を示唆、タイムリープ、並行世界、最終話での出産シーンなど。盛りに盛っています。
特に「プリキュア概念の再定義」が裏テーマだったと解釈しています。
確かにプリキュアは女性しかなれない。でもプリキュアに憧れている男の子は必ず存在しているはず、さらにプリキュアになれない作中の女の子との違いは結局何?プリキュアになる条件ってなんだ?心?性別?年齢?容姿?
本作での答えは、未来を信じる心があれば容姿年齢性別問わず、みんなプリキュアになれるというものでした。
ここで再定義したことの意義は後の作品、2023年シリーズのひろプリに繋がっていきます。
プリキュアの概念を広げ、キュアエールの「Yell(応援)」と「Aile(フランス語で翼)」というダブルミーニング通り、時代に合わせて羽ばたく翼をシリーズに与えたのかもしれません。
3位
フレッシュプリキュア!
すべてのプリキュアを視聴した段階で、最後に残っていたのが本作です。
理由としては、キャラデザやダンスというテーマ、すべてが一見すると古臭い2000年代前半アニメ感が強く後回しにしていました。
ですが、観終わった時には「めっちゃ面白い・・!!」という評価に変わっていました。特にパッション加入までの数話はとんでもない出来で、胸をゆさぶられるシーンばかりでした。
全体的にコンパクトかつ、地続きでストーリーが進んで行くので全話通しての視聴感がとても良く、1作品としてのまとまりがあります。
シリーズとして初の3Dダンスが採用されており、後期EDの「H@ppyTogether!!!」は名曲中の名曲。
夏休みの映画館で観るジュブナイル映画のような、爽やかだけど少し寂しい気持ちになる最終話も必見です。
2位
Go!プリンセスプリキュア
「夢を見るとは?」という児童向け作品で、いままであえて触れられなかった、もしくは暴論で片付けられていた普遍的なワードに対して、初めて真摯に向き合い答えを提示した作品だと思っています。
その答えは「夢を見れる自分でいること」
要は夢を見るためには、普段からの努力が必要。というものでした。
その意味がわかる大人こそ刺さるのではないでしょうか?
このメッセージが全編通して各話にちりばめられており、終盤に自然と胸に届くような内容になっています。全プリキュアシリーズの中で最も構成と脚本が好きな作品です。
挿入歌に「プリンセスの条件」という曲がありますが、これが良いタイミングで流れるんですよね・・・。どこかセーラームーン的な使命感に溢れた曲で、四人の歌い分けに胸が熱くなります。
ちなみにシリーズ構成と脚本を担当した田中仁氏は、かなり早い段階でこの曲を39話に使うことを決めていたそうです。
全寮制お嬢様学校、プリンセスを夢見る主人公、超王道で分かりやすいストーリーの中にテーマに沿った深い一面も見せる名作です。
1位
キラキラ☆プリキュアアラモード
ある日たまたま再放送で見たOP、これがすべての始まりでした。
おしゃれなフランスを意識した歌詞、統一感のあるデザインワーク、そのすべてに引き込まれ、プリキュアって凄い!と初めて思わされた作品です。
そして、本作はお菓子作りがテーマとなっているものの、要所で「何かを創る」ことに対してのシビアな面を覗かせます。
22話ではジュリオがなぜ闇に飲まれたか判明するシーンがありますが。クリエイターが悩む、嫉妬や才能への葛藤が凝縮されています。
自己の評価に悩み焦り、最終的には理解者と思っていたシエルの一言を、無関心と取り違える流れに胸が痛くなりました。
意外にも物作りを辞めてしまう理由として、決定打は身近な人からが多いのです。
終盤はこのような暗い内容も多いのですが、きちんとカバーする内容にもなっており、23話でのパルフェ覚醒シーンはパッション加入を思い起こされるような、作中随一のシーンでした。
ちなみに、本作は物理攻撃手段がほぼ無い初めてのプリキュアで、担当声優もいわゆる声優畑だけでは無く、子役出身の俳優、元子役声優、元宝塚等、バリエーションが豊富でフレッシュな面々。
新しい風をシリーズに持ち込むことに成功し、プリキュアの可能性をまた一つ広げ、その後のHUGプリへとしっかりとバトンを渡したキラプリが個人的一位です。
まとめ
いかがでしょうか?
平成の作品が多いですが、もちろん令和のプリキュアも楽しんでいます。
デパプリもかなり好きなので入れようと思ったのですが、好きな脚本家が担当しているかどうかも大きいポイントなので今回は泣く泣く、外しました。
みなさんの思い入れ深いプリキュアはどのシリーズですか?
それはきっと各々の心の中にあると思うので、あえて詳しくは聞きませんが、それが全てだと思います。
20周年を区切りに、改めてプリキュアの素晴らしさを再認識できたので、今後もちょくちょく記事も書いていけたら良いなと思っています。
本記事は以上です。
ありがとうございました。
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