※一部性的(R15)な要素あり、不快に感じる方、過敏になっている方はこの先読むのをお控え下さい。
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【人物おさらい】
Y・・・ネットワークビジネスに誘ってきたフットサル場での先輩
R・・・Yの幼馴染で九州男児のようなイケメン
M・・・セミナー主催者であり、Yが師匠と慕う人物
引っ越し
Y「え!?もう決めちゃったの?そりゃないよ!」
Mのタワマンから二週間後、私は呼び出しを受けたカフェでYに怒られていました。
理由は、私が勝手に物件を決めて勝手に引っ越しの段取りを着けたからでした。
丁度以前から目を付けていた物件があり、Mのタワマンからも乗り継ぎで40分ほど。許容範囲内だと思ったのです。
Y「一度連絡してって言ったじゃん・・・、もう仕方ないけどさぁ。本当は良い物件とかルームシェアマンションとかあったから紹介しようと思ってたのに・・・残念。」
Y「とはいえ!!Mさんの要望を聞いてすぐ行動に移したのは偉いよ。で、場所はどこ?俺たちが引っ越し手伝いに行くから教えて、日程も☆」
やけに押しが強いな・・・と思ったのですが、地方から出てきて初の引っ越しで不安だった部分もあり、手伝いを承諾しました。
そして、引っ越し当日。
YとR「おいーっす!」
現場に現れたのは、YとRそして、遅れてもう一人グループ内で「ナンパ師」と呼ばれているKが現れました。色白に腫れぼったい目で細身、YやRの兄弟弟子にあたる人物でしたが、正直私は苦手な部類の人でした。
Y「それじゃあ何手伝えば良い?なんでも運ぶよ!」
じゃあ・・・と私は各々に仕事を振り、レンタルしてきた軽トラに荷物を積み込み、地元出身で道に慣れているKに運転を任すことにしました。YとRとは現地で集合することになり車内はKと私二人。
Kは慣れた手つきでハンドルを回し、こちらに気を使い色々と話を振ってきます。
「どこ出身?」「どう貯金進んでる?」「彼女はいるの?」など。
そのなかで、唐突にKが話の趣向を変えます。
K「あのさぁ、面白い動画あるんだけど見る?」
そう言われて片手で差し出されたスマホの画面には、数人の女性が裸で映っており、恐らく手に持っているスマホで撮影された物でした。
私は思考停止してしまい、え?なに見せてんのこの人・・・と黙っていました。
その様子を見て察したのかKが笑みを見せ、差し出したスマホをさっとポケットに戻しました。
K「いや、これ俺が面倒見てる娘たちなんだけどさ、ルームシェアマンションでほらこんな感じに皆楽しんでんだよ。ほら君も興味あるなら、まだそういう方法もあるってことで☆」
K「でさぁ、もし興味あるなら君の引っ越し先さぁ、俺に貸し出してラブホテルとして活用しない?仕事で居ない時間帯だけとかでも良いよ。ちゃんと家賃分ペイするようにビジネスの仲間に紹介して利益化するからさぁ、どう?」
この段階で、ドン引きを通り越して無になっていたので、「あ、結構です」とはっきり断りました。
その後粛々と引っ越しを終わらせ、お礼に三人にラーメンをおごり、RとKがそれぞれ帰路に着きます。Yと私だけが残り、今後のことについて打ち合わせします。
その中でKの話題が出ました。
Y「なんか言われなかった?あいつ結構ヤバい奴なんだよ。自分の賃貸をラブホテル代わりに貸し出して資金集めたって話で、正直俺は好きじゃないんだよなぁ。」
実はラーメン屋への移動中にも、Kがすれ違った女性の二人組に声をかけしつこくラインのIDを聞き出しており、YとRは軽蔑の眼差しを送っていました。
Yが言うには弟子の中でも微妙に派閥があり、その中でもKは資金調達やナンパや合コンを通じての勧誘方法がかなりグレーで、一部の仲間からは距離を置かれているとのことでした。
私はなるほどと思い、YとRは少なくともKのことを嫌っていることが分かり安心したのですが、Yはそのルームシェアマンションを私に紹介しようとしていた、という事実を思い出し疑念を抱きました。
組織的に行われてる?Mの指示で?
ただ、この時私の頭は別のことで一杯で、またもや疑念を頭の片隅に追いやってしまいました。
なぜなら、次の予定が創始者の自宅を訪れるという一大ビッグイベントだったからです。Yにとっても訪れるのは初とのことで、興奮している様子でした。
場所は湘南。
私はテレビでしか見たことの無い景色と、組織を作った創始者という人物に心躍らせていました
ネットワークビジネスに勧誘された話【潜入レポ】Vol.15へ続く