はじめに
以前SNSで某製品が話題になった時に「ドングルDACって何?」という声が多くありましたが、実は明確に定義されておらず。
ドングルDAC=ポータブルDAC/アンプ
という意味合いでオーディオ業界では広く使われています。
ドングルという言葉自体はUSBの普及に伴い派生していった小型装置を指し、dangle=ぶら下がる、という説もあるので、ぶら下げられるほど小型なDACアンプというのが正しい捉え方かもしれません。
今回は、そんな小型でスマホに繋げて便利な【ドングルDAC】を最近のトレンドや価格傾向から3つピックアップして紹介します。よければDAC選びの参考にして下さい。
今買うならコレ!ハイコスパドングルDAC 3選
iFi Audio GO link Max
ZENDACでお馴染みiFi Audioが開発したUSB-C DAC/アンプ。
ぶら下げる、という言葉にぴったりなコンパクトボディとワンパッケージの筐体は機能性と利便性を両立しています。
ESSテクノロジー「Sabre DAC」とiFiの技術によるダイナミックな表現は、音の差し引きが上手いiFiらしいチューニング。
3.5mmと4.4mmを搭載し、バランスでは241mWという高出力を実現。
同社のZENDAC3(据え置き)が390mWなので流石に及びませんが、50~80Ωくらいの機器でも不足なく鳴らせるスペックを誇ります。
イヤホンを普段使ってるけど、ヘッドホンも買って気軽に聴きたいという需要にも答えることが出来るので、コスパ的にも優秀です。これ買っとけば大体いける状態。
デザインもシンプルで悪目立ちせず、iphoeなどにぶら下がっていても見劣りしないのは魅力的です。
FIIO KA15
FIIOはここ最近のレトロブームを上手く解釈し、落とし込むことでトレンド自体を牽引していますね。
見た目はカセットテープですが、中身は最新というレトロ&フューチャー感が新鮮です。
カセットテープ部分は画面に映しているので、アニメーションでテープが回転します。液晶もIPSというこだわりっぷり。
デスクトップモードを搭載しているので、PCオーディオもお手の物。最大560mWの高出力で300Ωまでの機器に対応しています。
DACチップとオペアンプをそれぞれデュアル構成で搭載、Android限定ですが10バンドイコライザもアプリで設定出来るので、音質に関してはどうとでも好みにいじれるのも魅力。
外ではスマホ、家に帰ってからはPCやゲーム機という使い方が出来るので普段使いとして活躍の場が多いのが嬉しいですね。使い倒せます。
Astell&Kern AK HC4
元祖DAPキラーとして定番化しているシリーズの最新機ですが、発売から2年近く経過し価格が落ち着いてきたので選んでみました。これも今だからこそ。
最近はアイマスコラボのロイヤルブルーエディションも発売され、相変わらずの人気の高さを感じますね。使い勝手において明確に進化したモデルなので息が長いのも頷けます。
AKらしいドクリアでナチュラルかつ、分離感の良いサウンドはポータブル化されても健在。普段使っているスマホの音を数段格上げしてくれます。
特に驚きなのは、リアルタイムアップサンプリングのDAR※が搭載されている所ですね、もうそれDAPなんだわ。
※44.1/88.2/176.4KHz→352.8KHz、48/96/192KHz→384KHz、16/24/32bitは全て32bitに変換。(いかつい性能)
UAC 2.0/UAC 1.0を切り替え可能なので、ゲーミングDACとしての側面もあり、まさに万能選手。次世代機も気になりますが、値上げを考慮するなら価格的にアリですね。
まとめ
全体的なトレンドとしてポータブルDAC/アンプ、ドングルDACの分野は一巡して落ち着きを見せているように感じます。
得意とするブランド、継続販売するブランド、撤退するブランドがはっきりしたことにより、1万円~3万円の覇者、5万円以上の覇者も明確に。
低価格帯は沼にハマったユーザーが増えたことにより、評価が辛くなる傾向があるので、価格で戦う方針を取るメーカーは今後少なくなりそうです。
個人的にも安さよりある程度の値段で良い音というのがベストな気がします。
今回は1~3万円位で選びましたが、今後よりユーザー目線やフィードバックが反映された製品が投入されると思うので楽しみですね。
そろそろ10万クラスも登場するかも・・・?
本記事は以上です。
ありがとうございました!
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