SE846を購入したことで、お役御免になってしまったSE425。
しかし、SE425の性能には全く不満はなく、ずっと持っていたいと思っています。
そこで、SE425の活用方法として考えたのが、
アニメの長時間試聴です。
SE425の特徴として、
・聴き疲れしない
・過度に低音が出ず、全ての音が自然と聞こえる
・良くも悪くも音源に左右されない
・遮音性の高さ
があります。これらはアニメ視聴においては全てメリットではないかと思ったのです。
※ケーブルは純正品からonso05へ交換済みです。
SE425
ツイーターとウーファー、2基のドライバーで構成されており、素直で胸が高鳴るようなサウンドを楽しめるイヤホンです。本体設計から遮音性にこだわって作られており、唯一無二の雑音ブロック性能です。
プロの音楽家もモニターイヤホンとして使用する、隠れた名機です。
※小岩井ことりさんも音楽制作時に使用しているみたいです。(インタビュー記事より引用、所持イヤホンとして挙げられている)
裏面
イヤーピースを外すとこんな感じ
このコロンとしたフォルムと軽量なクリアボディが、SE425に愛着を持ってしまう理由なのかもしれません。
onso05
光の当たり方によって、色味が変わるマジョーラカラーが採用された、美しいケーブルです。4.4mmバランス接続対応プラグで、純正のケーブルに比べると分離感よくキレのある音に変化します。取り回しが非常に良くタッチノイズが少なく、耐久性も高いです。
低音を自然に強化し、高音もキレ良く伸びやかに変化するので、SE425との相性はバッチリです。
別角度
角度によってかなり表情が変わります。
個性的だけど悪目立ちしないのは、普段使いに徹底的にこだわるonsoさんというメーカーならではですね。
こちらに詳しくまとめました。
変換ケーブルでどの機材にも
例えば、パソコンに搭載されているジャックなどは、バランス接続に対応しておらず。
3.5mmのステレオミニプラグがほとんどです。
その際、高額なバランス接続用のDAC等を買う必要が出てきます。
でも、そんな高いものは買えません。私の財布のHPは尽きていますので。
そこで、割安な中華製変換ケーブルを買うことにしました。
ジャックもしっかりしており、パチっと入ります。ノイズも出ず接触不良も私の個体ではありません。
こんな感じに挿して・・・
PCに繋いだDAC搭載サウンドコントローラーに挿して終わり。もちろんそのまま本体ジャックに挿しても問題ありません。音質の劣化も感じず普通に良い音です。
ちなみに、ニンテンドーswitchやモニター、テレビのジャックにサクッと挿せるので、PS5等含めたゲーム用に使うことも可能です。
いざ長時間視聴
準備が整ったので、早速見て行きましょう。
「魔法つかいプリキュア」
「私に天使が舞い降りた!」
「まちカドまぞく 2丁目 」
を数日間に渡って視聴しました。普段の空いた時間は全てアニメ視聴に費やしました。
dアニメの音質
私が忠誠を誓っているdアニメの音質は、最大192kbpsです。
これはspotify等のサブスクでの最大音質320kbpsより低い音源ということになります。
ほとんどのアニメはテレビ放送が基準で作られているので、これ以上は必要ない判断なのでしょう。もちろん、ブルーレイや映画版、NETFLIXオリジナル等はもっと高音質です。
あくまでdアニメの配信が最高で192kbpsだということです。
youtubeと同じ音質なのですが、この音源のアニメを感度の高いハイエンドなイヤホン等で視聴すると少し、音がガサガサしていたり、低音が出過ぎたりして雑な迫力が出て聴き疲れします。
ですが、SE425はそのような音源に左右されることが少なく、アニメ視聴の際もちょうど良いクリアな音を届けてくれました。
魔法つかいプリキュア
長い、果てしなく長かった。
個人的に一番日常系に近いプリキュアだと思います。
それゆえ、中弛みがありそこを超えることが出来るかが、プリキュア好きとしての根性を試される所です。そして、その先にある最終回はプリキュア史上最高の最終回なのです・・・
私に天使が舞い降りた!
通称わたてん。このアニメは好きすぎて、もう10周以上しています。多分ざっくりした下手な絵コンテなら描けます。セリフ付きで。
ひなたは本当可愛くて癒されますね〜、上田麗奈さんのダウナー寄りのみゃー姉もとても良いです。
まちカドまぞく 2丁目
私の推しはミカンなので、最初からミカンが出てくるこの2期は神アニメです。
イヤホンから聞こえてくる、さまざまなSEにとても癒され、楽しい気持ちになります。
マスターのダンディさも際立っていたような気がします。最近のアニメではっきりとケツ毛って言ったのこのアニメくらいじゃ無いでしょうか。
まとめ
いやー楽しかった、アニメって最高だな・・・・
ただアニメ見ただけじゃねぇか
と怒られても仕方ない感想になりましたが、自然と作品に入り込める、クリアで素に近い音でした。制作側もこういう音で作品作りをしていたのかなと、想像するのも楽しかったです。
あと、キャラの声はしっかり聞こえるし、迫力もそれなりにあるのですが、変に強調される音が無いので、本当に聴き疲れがしません。
遮音性が抜群なので、外の騒音に邪魔されることなく、集中して見ることが出来ました。無理に音量を上げなくて良いのも助かります。
ちなみにゲームではefootball2023とゼノブレイド3、APEXでもプレイしてみました。
efootballに関しては素の音を届けすぎて、観客の声、SE等がたまにフリー音源みたいな状態で聞こえてしまうような箇所もあったので、良くも悪くもですね。
ゼノブレイド3では戦闘のわちゃわちゃした掛け合いがはっきりと聞こえ、このキャラこんなこと言ってたのかと新しい発見がありました。効果音やBGMも気持ち良いです。
APEXでは足音も変に響かず分離されて聴こえ、定位感も良いので快適です。なによりクリアでフラットな音によって疲れがかなり軽減されます。破裂音などで高音の刺さりもありません。
結論、SE425は
アニメ鑑賞はもちろん、どのような状況にも対応できる万能機
でした。
【追記】音楽鑑賞について
ほぼアニメについてしか語ってないので、音楽鑑賞についても書いておきます。
機材はWM1AM2(アンバランス接続)→SE425(箱出しノーマル)
※よく聴くジャンルはアニソン、ロック、ジャズです。
※「箱出しから変わらない音を提供する」というのがSHURE公式の理念として掲げられているので、エイジングに関しては言及しません。
控えめな低音
まず、低音は印象として控えめです。
しっかり分離されて聴こえるのですが、他の音に干渉しない程度の音圧なので、ドンシャリ、低音ブースト系など、迫力ある低音を求める方には不向きです。
混じりけの無い高音とボーカル
低音が邪魔しない分、厚みのある中音域とクリアな高音域が特徴。
強烈にチューニングされたような音ではないのですが、楽器それぞれの音が認識しやすく、高音も刺さらず自然に両耳に響きます。
ボーカルはクッキリと聴き取りやすく、サビでも楽器に消える事無く上手く調和されているので、アニソンや声優さんの曲と相性が良いです。
SE425の音質とは
聴き心地の良いリスニング機のような雰囲気を持ちながら、どこまで行ってもモニター。全ての音がそつなく耳に飛び込んで来るイヤホンです。
「Aメロでは分離感良く楽器の音を聴かせてるのに、サビで楽器の音落としてボーカルを聴かせようとしてるなぁ。」等、音楽の構成を感じやすいです。
そのような【客観的】な音を楽しんでみたい方、一本でなにもかも楽しみたい方、もしくは制作にそのようなイヤホンが必要な方にSE425は向いていると思います。
本記事は以上です。
ありがとうございました。
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