※このお話は実話99%のほぼノンフィクションです。時系列や場所名、人名は伏せていますが実際に体験したことです。
Yとの出会い
きっかけは、友人に誘われたフットサルの個人参加でした。
仕事終わりに個人が集い、その場でチームを作りフットサルをします。
そこで、出会ったのがY(仮名)でした。
短髪のスポーツマン風でとても元気が良く、チームメンバーのプレーを褒めたりするムードメイカー的な存在で、私はその姿勢に好感を持っていました。
何回か通ううちに顔見知りになり、終了後声をかけられます。
Y「どっか、ラーメンでも食べに行かない?」
私は、地方から出たばかりで友人もそれほど多くなく、今後フットサルもやるなら仲良くなっておいた方が良いと思い快諾しました。
その後も交友を続け、三度目のラーメン屋でこう告げられます。
Y「あのさ、もし興味あるなら社会人向けのセミナーとか行ってみない?俺の知り合いがやってるんだよ」
怪しい・・・と思いましたが、内容が介護福祉や教育系の実戦形式セミナーでYも教育系の仕事に就いていると聞いていたので、見識を広めるためにも一回行ってみるかと思い。参加することにしました。
そして当日・・・
五○田のビルの一室である会場に到着すると凄い人です、小さめの会議場なのに数百人集まっています。
男性と女性の比率は半々位で、そこも教育系セミナーならありえるなと思い、安心とまでは言えませんが、席に着く決心はつきました。
内容は介護福祉をベースにした、相手の気持ちや立場になってみるという内容で、目隠しをして会場内をペアで歩いたり、重たい重量を背負って作業をしてみたり、ありきたりながらもしっかりとした内容でした。
ただ、一つ異様な点があるとすると、
講義する主催者が何か言うたびに
「なるほどー」
「うん、うん」
「おーー!」
等のリアクションが会場中から飛び交い、名言のようなセリフが出ると
「パチパチパチパチパチパチパチパチ」
と拍手喝采になります。
後でわかることなのですが、このセミナー参加者の8割近くはネットワークビジネスの会員だったのです。
セミナーが終わり、私はその雰囲気に危険を感じたので、逃げる準備をしていましたがYに呼び止められ、ニコニコしながらこう言われました。
Y「君に会わせたい人がいる」
ネットワークビジネスに勧誘された話【潜入レポ】Vol.2 へ続く