はじめに
みなさん腰を労わっていますか?
腰痛は、前触れや前兆など無く、ある日突然・・・ん?と痛みを感じ始め、気づいた頃には慢性的な腰痛へと変化しています。
テレワーク、デスクワーク、さらにはイラストレーターや漫画家等の、絵を描く職業の方には致命的で、悪化するとまともに作業が行えなくなります。
私自身の経験を踏まえて、腰痛に対しての考え、腰痛対策とは?を書いていきたいと思います。良かったら参考にして下さい。
※順を追って説明しますが、結論を先に知りたい方は「腰痛対策に効果があったもの、無かったもの」の項まで目次からご覧ください。
※あくまで医療知識の無い、腰痛の経験に基づいた個人の見解です。
腰痛歴5年
私の場合、慢性的な腰痛に変化してから悪化を続け、最終的にはベッドで横になると方足が突っ張ったまま動かせず、痛みと違和感で寝ることさえ難しいような状態でした。
映画を観に行っても途中退席、車を運転するのも30分が限界、デスクワークは立ったり座ったりの繰り返し等、日常生活にも支障をきたしていました。
なにより、座ってアニメが見れない!
ベッドでスマホを掲げて観るのも、目と健康に悪いですし・・・
このままではまずいと思い、様々な商品、ストレッチを試し試行錯誤を重ねました。
その結果、一年ほどで酷い腰痛が軽い腰痛程度まで改善しました。
感覚的には、痛みは気にならない程度、たまに気温が急激に下がった時に痛む位で、デスクワークも長時間座りっぱなしでも大丈夫になりました。
そして、勘違いして欲しくないのですが、個人的な考えとして「腰痛を治す」ことは不可能で「腰痛を治す」商品も存在しないと思っています。
なぜ治すことが不可能か?
まず腰痛の主な原因は、体の歪みから来る一部分への負荷です。
カイロプラクティックや整体へ通いまくっていた時期がありましたが、その施術のほとんどが体の歪みを無くすことを目的としていました。
施術後一週間くらいは調子が良いのですが、次第に痛みが出てきて元通りになってしまい、また施術へ通う。延々ループでした。
そこで、気づいたのですがこの一週間は何が違うのか?
それは、体が正しい姿勢を認識しているということでした。
施術を受ける際も、何度も繰り返し先生に「体に正しい姿勢を覚えさせる」ことが重要だと教わりました。その正しい姿勢を認識し実現できている状態が腰には一番良いと。
つまり、治すものではなく、習慣づけて軽減する。
これが正しい腰痛対策なのです。
それを踏まえて、効果があったもの、効果が無かったものを、次の項で紹介したいと思います。
腰痛対策に効果があったもの、無かったもの
効果あり
ストレッチポール
一番手軽でおすすめの器具です。
この上に寝転がって15分ほどゴロゴロするだけで、背骨のゆがみ、筋肉のゆがみを自重で整えてくれます。
特に肩甲骨の筋肉と背中の筋肉、そして前面の胸の筋肉を伸ばすことが出来るので、ストレートネック対策にもなり、結果的に姿勢も良くなります。
腰から足にかけても、歪みを無くし骨盤を正しい位置へと戻してくれます。
両手を横に広げる、両手を上に上げる、足を伸ばしきる、等工夫によって伸ばせる部分も変えることが出来ます。
カイロプラクティック、整体での施術と同様の効果が手軽に得られるので、個人的には「医者いらず」な器具です。後にも色々紹介しますが、まずはこれがあると無いとでは大違いです。
安いので一本持っておくと本当に生活が変わります。最悪これだけでもなんとかなります。ガチです。
私のストレッチポールはもう3年近く使っていますが、へたることも無く今も現役です。
IRONMAN CLUBの91cmポールがおすすめです。安いですし少し硬めで良く効きます。
痛い場合はタオルを敷いて使用して下さい。
幅広のサポーター「ザムスト」
腰用のサポーターは、腰に巻き付けることによって腹圧を上げ骨盤を固定し、腰への負担を減らします。
私個人の意見としては、内蔵にも血流にも影響があるので、日常的に付けるのでは無く、負担がかかる作業を行う時に着用するべきものだと思っています。
例えば、デスクワーク、絵を描く、キッチン作業、ウォーキング、走らない運動(ゴルフなど)、釣り、等ですね。
そして、市販の中で一番効果があり、体にも優しかったのが「ザムスト」の腰用サポーターです。
ザムストのサポーターはスポーツをする前提で設計されており、高耐久かつ蒸れにくくく、背骨を支える機構も搭載しており、普段の生活から腰に負担のかかる作業まで幅広くサポートしてくれます。
実際スポーツ選手の中にも愛用者がいる位の製品で、品質は間違いありません。
このザムスト以外のサポーターを何種類か試したのですが、どれもあまり効果がなく、着用していて不快感が大きいものでした。
特に幅の狭いサポーターは前かがみになると部分的に圧迫されるので、使用していて辛かったです。幅広タイプが圧倒的におススメです。
一つ注意点があり、運動をするアスリート向け商品でもあるので、サイズ感がスマートな人向けです。私は中肉中背で普段の服はMサイズなのですが、Lサイズでピッタリでした。普段着用サイズのワンサイズ上をお勧めします。
※注意※
寝るときに使用は出来ません。
エクスジェル 「アウルシリーズ」
坐骨神経痛にはこれ。エクスジェルのクッションです。
坐骨神経痛とは・・
主にお尻の筋肉の低下によって起こる、血流不全、神経の圧迫から来る症状です。
体圧流動分散という特性の持つ【エクスジェル】
低反発でも高反発でもない、特殊な素材が座るときに起きる「衝撃」「ズレ」「圧力」という問題を解決し、骨盤の角度と脊椎のカーブを正しく保てる状態に導きます。
私は主に持ち歩き、堅い椅子に座らないといけない時や、和室に訪れるときに敷いてます。あと、痔の症状軽減にも効果があります。
出張が多い方や、ライブやイベントの遠征が多い方にもおすすめです。
スポーツ観戦やキャンプにも良いですね。
後に書きますが、椅子を変えるまではこのクッションをゲーミングチェアの上に敷いて座っていました。なので、家にある椅子にポンっと敷くだけでもかなり快適になります。
元々医療、介護用、車いすの方用に開発された商品で、製品の信頼性は抜群です。
実際このクッションだと一日の疲れが全然違います。
効果なし
腰痛防止クッション(ドーナツは最悪)
よくあるAmazonや楽天で売っているような安価な腰痛クッションは効果が無いどころか、腰痛を悪化させます。
特にドーナツ型の低反発クッションは最悪です。結局へたるので気づかぬうちに体が歪みます。しかも沈み込みすぎて姿勢が悪くなります。
薄手のサポーターバン〇リンなど
大手がドラッグストア等で売っている、サポーター系商品です。
まぁ、効かないですし、すぐダメになります。薄手や幅が狭いものがほとんどなので、内臓を圧迫しすぎて健康に悪いです。
市販薬
効かないです。まずなんで栄養素とかビタミンが関係あるのかわかりません。
プラシーボです。このプラシーボは腰痛には意味がありません。
じわじわと悪化するだけです。
塗り薬&湿布
正直、効果があると言えばあるのですが、油に火が付いた状態をおもちゃの水鉄砲で消火しているようなもので、一時しのぎになるのかすら怪しいです。
エレ〇バン
プラシーボです。肩こりには良いかも。
【重要】普段の椅子について
色々と書いてきましたが、特に重要なのは普段の椅子です。
リモートワークで座る椅子、自宅に帰った時に座る椅子、仕事場の椅子。
一日の中で、一番長い時間過ごす場所、一番長い時間座る場所、を考えてみてください。その場所があなたの腰痛に最も関りが深く、もしくは原因そのものとなっています。
仕事場の椅子を変えることは難しいですが、
家の椅子ならすぐに変えれるので、検討をお勧めします。
前傾機能、ランバーサポート付きを選ぶ
ここが重要です。
ランバーサポートとは、腰を支え正しい姿勢に導くための機構です。
この機能を搭載した、様々な椅子が世の中にはありますが、私はあえて一つの椅子しか勧めません。
それは・・・
アーロンチェア
そうです、定番であり王道。
アーロンチェアです。
なぜアーロンチェアでないといけないのか?
その理由は、独自の特許取得済み機構。
ポスチャーフィットSL
にあります。
ポスチャーフィットSLとは
背骨の自然なS字形状を維持し、健康的な姿勢を整え、補助パッドが腰をサポートする機構。これは、私が最初に書いた体が正しい姿勢を認識している状態を維持するという考え方に合致し、実際大きい効果があったものです。
常にこのパッドが背骨をグイっと支えているので、作業中に体が動いても元に戻り正しい姿勢へと戻ります。作業をしながら、さながらストレッチをしているようなもので、腰の痛みはおろか、この椅子に座っているのが一番楽という状態になります。
そして、その効果は深く座りアーロンチェアに身を任せ姿勢を正すことで最大の恩恵を受けることが出来ます。
最初はすぐ疲れてしまったり、無理やり働かされているような姿勢に全くリラックス出来ませんでしたが、じきに慣れてくるとその座り方が一番楽だということに気づきました。
今では座って一日10時間作業をしても疲れず、アニメ、映画鑑賞、ゲームも全てこの椅子の上で行っています。
私は座り方自体をこの椅子から教わったような気がします。それが最終的に腰痛の改善に一番効果があったのだと強く思います。
まぁ、いきなり椅子を変えるのは難しいですし、高い買い物です。
個人の好みや体形の違いもあると思うので、一度店舗にて試座することをお勧めします。ちなみに、3サイズ展開なのでほとんどの体形の方に合うように設計されているそうです。座面もメッシュなので蒸れず衛生的かつ快適です。
※アーロンチェアで腰痛が悪化したという話をたまに聞きますが、根本的に座り方が悪い場合がほとんどです。たとえば浅く座ったり、背もたれに全体重載せたり。あと、ポスチャーフィットの設定が甘い場合があります。その際は、ポスチャーフィットを一番ゆるい状態にしてから深く座り、だんだん強くしていき調節します。背骨と腰骨に適度に当たって支えになっている状態がベストです。私はMaxが100だとすれば85位の位置で使用しています。
近い効果を得られる商品
いきなり椅子は変えられない
職場の椅子は固定でどうしようもない
そのような方向けの商品もあります。
MTGのStyleシリーズです。
この商品に対して私が好感を持つのは、決して腰痛を治す!や、改善する!と大きく喧伝しない所です。あくまで、姿勢を整えるための一助としての商品である。というコンセプトなのです。
左右から腸骨を支えブレを防止、さらに骨盤を起立させる為の傾斜をつけることで、理想の姿勢へと導きます。
本体自体が軽く持ち運びも出来るので、オフィスや自宅。
場所も椅子も選ばずに使用出来ます。
商品自体の強度も高く、手触りもファブリックでさらっとしているので、長く使用することが出来ます。座面の蒸れも少ないです。
腰痛に悩む親族に譲ってしまったので、現物の写真はありませんが、アーロンチェアのような自然とサポートされる感じではなく、ガチっと固定されるという印象です。最初は戸惑うかも・・。特に前傾での作業、デスクワークが快適でした。
敷く底面が柔らかすぎると沈み込むせいで効果が薄くなり、ウレタン位の硬度だと問題はありませんでした。
体に正しい姿勢を覚えさせる商品としては、十分機能する良品だと思います。
値段に対しての効果が大きいので、手放しでお勧め出来ます。
まとめ
現在、私個人としては
姿勢
ストレッチ
この部分を意識することで、現状を維持することが出来ています。
姿勢に関しては、腰痛に悩まされている方でも、意外と見落としていることが多いような気がします。私もそうだったので。
あと、しつこく毎日ストレッチすることも重要です。
腰痛に悩み、色々と試したけれど効果が無い、悪化するばかり・・・
という方は根本的に一度見直すのをお勧めします。
その一助として、紹介した商品が役立てば幸いです。